内容説明
身の程もわきまえず
貴女のすべてを私は奪う――
反乱軍に国を滅ぼされた元皇女オデットは、
籤で選出された騎士ユリウスの妻として下げ渡されてしまう。
その男は、かつて教師としてオデットに仕えていた技官“ジョン”だった。
密かに心を寄せていた“ジョン”が、容姿も身分も名前もすべて偽って
反乱軍を宮殿に引き入れた裏切り者と知り、オデットは屈辱に打ち震える。
ユリウスに処女を強引に奪われてしまうが、
ある理由からオデットの身体に施されていた『呪い』が発動してしまい……。
背信の騎士×亡国の皇女、
踏みにじられた想いの行く先は――?
【目次】
序
1 追憶
2 裏切り
3 鳥籠
4 闇の声
5 嵐の前
6 迷宮
7 夜明け
終
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラン
15
★4.5 建築技師で家庭教師だったジョンは皇女が密かに心を寄せた人だったが実は反乱軍の密偵で平民に落とされた皇女の夫となった男で‥ヒロインに感情移入して読んだので周り全ての人間に苛立ちや悔しさを感じた。ヒーローが皇女の為に憎しみを自分に向けさせてるのは分かってても態度や言葉にムカついた。でも何かにつけ「私の妻」って言うのに愛を感じた。実際表には出さないけど皇女に罪悪感を持ち何より大切に思ってるのが段々見えて来てよかった。ヒロインも話し方は素っ気ないけど責任感の強い優しい子だしヒーローは終始敬語なので→2021/06/17
十六夜
9
亡国の皇女となったヒロインと、国を滅ぼすため技師として潜入していた敵国の騎士ヒーローの話。ヒロインはヒーローに思いを寄せていただけに裏切られた感が強く、おまけに国王となった男のくじ引きでヒーローに嫁がされることになったから反発心いっぱい。でももとのお育ちがいいのでふて腐れても暴れたりはしないのよね。そのヒロインのお腹には古代魔術がかけられていて、性行為しても子どもができない呪いになっていた。これがなぜかけられたのか、ヒロイン父は娘をどうしたかったのかが読み進めるうちに明かされていって読み応えあった。2021/05/21
しじまいずみ
3
面白かった。ヒロインがどんどん素直になっていく様子が可愛かった。2021/06/24
チェス
2
楽しめた2022/11/13