情報を正しく選択するための認知バイアス事典

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情報を正しく選択するための認知バイアス事典

  • 著者名:情報文化研究所/高橋昌一郎
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • フォレスト出版(2021/04発売)
  • 師走の読書はお任せ!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~12/8)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784866801230

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内容説明

■「60の心のクセ」に3つの研究分野からアプローチして解説

あなたは正しく情報を選択できているでしょうか?
自信があるという人ほど、ぜひ本書に目を通してください。
私たちの認知を歪ませる現象の多さに驚き、
自分の偏った情報の受け取り方に気づかされることでしょう。

しかし、それこそが情報を正しく見るための第一歩。
認知バイアスを知らずして、
自分が認知バイアスに陥っていることに気づくことは難しいからです。
本書は3部構成になっています。

■認知バイアスに分類される用語は数百以上存在しますが、
意味や用法が曖昧であったり、重複しているものも多いものです。
そこで論理学・認知科学・社会心理学3つの専門分野それぞれで必要不可欠な20項目を厳選し、
合計60項目にまとめ、図版やイラストを交えて解説しています。

■賢い人・偉い人も、「見たいもの」だけ見るとバカになる
その理由の1つに、「自身の周囲の常識」=「世間の常識」と捉えてしまう認知の歪みがあるかもしれません。

人は、自分の見たいものだけ見て、それ以外の情報に耳を閉ざしがちです(cf:チェリー・ピッキング)。
さらに自分の考えと近しい人を周囲に集め、それ以外を攻撃したくなるものです(cf:内集団バイアス)。

「もしかしたら、自分はとんでもない勘違いをしているかもしれない」

そんな不安を少しでも感じるのであれば、
ぜひ認知バイアスという不思議な心の動きを学んでみてください。

■目次
まえがき「認知バイアス」とは何か?

第Ⅰ部 認知バイアスへの論理学的アプローチ
01 二分法の誤謬/02 ソリテス・パラドックス/03 多義の誤謬/04 循環論法/
05 滑りやすい坂論法/06 早まった一般化/07 チェリー・ピッキング/08 ギャンブラーの誤謬/09 対人論法/
10 お前だって論法/11 藁人形論法/12 希望的観測/13 覆面男の誤謬/14 連言錯誤/
15 前件否定/16 後件肯定/17 四個概念の誤謬/18 信念バイアス/19 信念の保守主義/20 常識推論

第Ⅱ部 認知バイアスへの認知科学的アプローチ
01 ミュラー・リヤー錯視/02 ウサギとアヒル図形/03 ゴムの手錯覚/04 マガーク効果/
05 サブリミナル効果/06 吊り橋効果/07 認知的不協和/08 気分一致効果/09 デジャビュ/
10 舌先現象/11 フォルス・メモリ/12 スリーパー効果/13 心的制約/14 機能的固着/
15 選択的注意/16 注意の瞬き/17 賢馬ハンス効果/18 確証バイアス/19 迷信行動/20 疑似相関

第Ⅲ部 認知バイアスへの社会科学的アプローチ
01 単純接触効果/02 感情移入ギャップ/03 ハロー効果/04 バーナム効果/
05 ステレオタイプ/06 モラル信任効果/07 基本的な帰属の誤り/08 内集団バイアス/09 究極的な帰属の誤り
/10 防衛的帰属仮説/11 心理的リアクタンス/12 現状維持バイアス/13 公正世界仮説/14 システム正当化バイアス/
15 チアリーダー効果/16 身元のわかる犠牲者効果/17 同調バイアス/18 バンドワゴン効果/19 ダニング=クルーガー効果/20 知識の呪縛

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

155
認知バイアスを3分野60項目にピックアップした入門書的な事典。シンプルな項目から順序立てた全体像を掴みやすい構成を狙っている。しかし、具体例や比喩にあまり的確さがなく、かえって理解を遠ざけている印象。また、トピックごとの示唆も無味乾燥なものばかりで、対人スキルに実用的とも思えない。あくまで大学生向けの参考書に近い。認知科学的アプローチでは、自由に拡張可能な身体感覚に興味を燃やす学者気質の視点が浮き彫りになる。何かと迷惑視されがちなバイアスは進化の重要な産物でもある、どう無くすかよりもどう扱うかが鍵だろう。2022/10/14

アキ

102
認知バイアスへのアプローチを論理学的・認知科学的・社会心理学的の3つの観点で論じたもの。それぞれ20項目を具体的に挙げていて理解しやすい。人間の認知は偏りがちであり、その傾向を知ることは、自分を知るために必要である。論理学系バイアスのギャンブラーの誤謬で「過去は未来に影響を与えない」、認知科学系バイアスのフォルス・メモリでの「記憶の移植」、注意の瞬きで「注意資源は無限ではない」、社会心理学系バイアスで知識の呪縛での「呪縛」から自らを解放する重要性、が印象に残る。でもチェリー・ピッキングに気をつけないとね。2021/11/11

本詠み人

71
認知バイアスを論理・科学・社会の3つのアプローチで(各20個ずつ)紹介する本。今、心理学を学び始めていて、そこに書かれていた先人の実験や結果がこの本にも紹介されていた。特別な人が特別な状況で陥るものではなく、誰もが知らずにもつ認知の歪み。私も“限定販売に弱い”など陥っていたバイアスがあった。知らないからといって生活上困るものではないが、これらの知識を相手や社会を理解し、より良い判断をするために使えるようになりたい。2022/03/27

ロクシェ

49
評価【○】本書では「認知バイアス(偏見や先入観)」を、論理学・認知科学・社会心理学という3つのアプローチから20項目ずつ紹介しています。私はこの分野に興味があるので各項目への知識は多少なりあったのですが、それでも「どうしてこんなまどろっこしい表現ばかりするかな」というのが第一印象でした。いかにも学者が書いた文章という感じで教科書的です。この印象は、最後に紹介されていた「知識の呪縛」を読んで合点がいきました。認知バイアスの本であってもバイアスにかかった状態で書いているのだなと思うと、少し親近感が湧きますね。2023/02/19

更紗蝦

40
「論理学」「認知科学」「社会心理学」の3つの研究分野から、「認知バイアス」に分類される60項目の用語を解説しています。タイトルは『情報を正しく選択するための…』とありますが、「モラハラあるある辞典」とか「クソリプ・クソバイスあるある辞典」として出版してもいいのでは…と思うほど、家庭・学校・職場・ネットで見られる理不尽なレスポンスが多々あるので、「他人にモラハラしたり、クソリプ・クソバイスするような人間にはなりたくない」と思っている人にとっては、自己啓発的本として読むことができます。2022/11/17

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