時代小説文庫<br> 不惑 新・剣客太平記(五)

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時代小説文庫
不惑 新・剣客太平記(五)

  • ISBN:9784758440318

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内容説明

剣術道場師範・峡竜蔵は、剣のさらなる高みを目指し、精錬を重ねていた。ある日、一番弟子・庄太夫と道場の今後について話しながら歩いていると、何者かにつけられていることに気づく。弟子たちにその正体を探らせると、すぐに羽州の若月家屋敷の武士たちだと知れた。若月家と聞き、幼き頃に父・虎蔵と巻き込まれたお家騒動が蘇るも、以来何も関わりはなかったはず。三十年近く経った今、なぜ竜蔵を嗅ぎまわるのか。そんな折、竜蔵は思わぬ務めを任されることになり……。不惑を迎えた剣士・竜蔵の新たなる挑戦を描く、活力溢れるシリーズ第五弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

104
新・剣客太平記[不惑]5巻。父虎蔵が若月家の姫の命を助けたおりの約束、竜蔵が40歳になったら剣術指南の声をかけて欲しいとの口約束、から羽州の若月家剣術指南になり、お家騒動に巻き込まれながら、鉄斎、源内父子の確執を解き、又新たに虎蔵の思いを汲とり成長した竜蔵さん良いですねますます円熟味が増し貫禄が、もう少しやんちゃであればもっと良しですね。 2016/11/20

ドナルド@灯れ松明の火

13
若月藩の依頼(父虎蔵の一言が招いた)で道場に活を入れる。やや中だるみした前作から復活。本作はほぼ若月藩がらみだった。父子旅は竜蔵とは異なった剣客の父と子を描く。こういう剣客もいたんだとその生きざまに納得。 お薦め2020/08/07

chacha

12
新シリーズ5 父の虎蔵が巻き込まれたお家騒動がもとで若月家の剣術指南となった竜蔵。雪の方は父との約束を守り 夫となっ た左衛門尉に竜蔵をいつか指南にと考えていた。昔の恩を忘れずにいた雪の方。そしてその夫 どちらも好印象。でも、その後竜蔵にあれこれ頼み ちょつとそこまでとは思うもののお人好しの竜蔵のこと楽しんで役をこなす。剣客の親子 いろいろな過去をなんとか竜蔵の仲立ちで和解できた。そして父のことも懐かしく思い出す。なかなかの不惑である。2021/10/04

ニッキー

10
今回は、全体が一つの物語になっており、長く楽しめた。やはり、一章では描ききれない。御家騒動に端を発した 過去の経緯が時を経て竜蔵にもたらされた、新たな指南役と言う任。また時を経て明かされる親子の情に泣かされた。2019/01/18

Totchang

9
表紙の絵は第三話での練習風景でしょうか。新・剣客太平記第5巻の本書では、大名若月家に題材を取り、全4話ともその関わりを描いています。その一方で父と子の関係を様々な観点から描き、40歳の脂の乗りきった峻竜蔵が進むべき道を模索します。竹中庄太夫が伝授した毛利禄左衛門(54歳)が繰り出す「秘剣蚊蜻蛉」が見ものです。(笑)2018/10/24

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