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内容説明
「東大入って自分だけ幸せになろうだなんて、ママ許さないからね!」
7年間壊れたままの自宅トイレ。包丁やまな板はゴキブリの通り道。そんな家にやがて「パパは来なく」なり、私は美しいママとふたり暮らしに。
センター試験前は極寒の部屋で、折りたたんだ布団を机代わりに受験勉強。ママが望むから東大に入った。
…じゃあ私は? 本当はどうしたかったのか。
私はずっと…ただただ「普通の生活」をしてみたかった――。
東大卒作家の半自伝的、毒親との共依存ものがたり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鷺@みんさー
38
「不倫の子」と順番が前後したのは、ほとんどネットで読んでたからなんだけど、改めて「毒親は子供よりいつまでも(精神的に)ずっと子供で、子を思い通りにするためには手段を選ばない」ということと、「逆らってもあり得ないような反撃をしてくるから、次第に逆らう気力がなくなり、逃れたいと思いながらも親のいいなりになるのは、親も大人しくて都合がいいし、思考停止は楽」というのがあるよなぁと。ある意味宗教と同じなんだよね。「神がこう言ったからその通りにする」と、悩みや迷いがとりあえずはなくなる。そこに親子の情が加わるからなぁ2024/10/28
夜桜キハ
26
悩んでいた頃友人に参考になると思ってと勧められた1冊。やっと読むことが出来ました。これだけの環境で東大に行けるだけの努力を積み重ね精神を病まずに前を向いて新しい生活に飛び込んだ筆者は尊敬しかありません。母親への罪悪感や恐怖を捨てて新しい生活を送る事って凄く難しいことだと思うんですよね……本当に凄いとの言葉しかなかったです……。母親がこうなったきっかけも父親の不倫?が関係しているのかなときになったり。どちらにせよ子供にそれを押し付けていい理由にはなりませんが。なかなか短いながらも衝撃な作品でした。2025/04/13
kamakama
17
Kindle Unlimitedにて読了。村井里子さんの著書「本を読んだら散歩に行こう」で紹介されていた本だ。恐ろしいし、腹立たしい。汚部屋ではなく著者の母親がである。村井氏が「本を読んだら・・・」の他の本の書評の中で、自身の母上に対する怒りを「腹の中からナタでも飛び出してきそうなほどの怒り」と表現されているが、同じ怒りが蘇ってきた。とっくに整理できたと思っていたのに。こんな事を書いたらご不快かもしれない。もしそうだったら大変申し訳ない。でも言いたい。ハニ山クリニカさん、あなたは立派です。2024/09/23
kenitirokikuti
13
Kindle Unlimitedにて。自伝に近いフィクション。母は父の愛人だったが捨てられ、買い物依存・(セルフ)ネグに陥った。著者はゴミの山と化したアパートで母の強い干渉下で育つ。やがて別れた父が病死し、遺産を分与され、彼女は母を捨てアパートを出る。ここでわたしの話になるけども、自分の部屋がセルフネグった物の山になってたなぁ。大量のガラクタに埋もれてたが、生ゴミはふつうに処分してた。震災を機にキレイにした…いや、正確にはせざるをえなかったかキレイにしたけども。2022/05/18
Keystone
11
お母さん、その後どうなったんだろうか?主人公がこの環境で藝大→東大(理系)と合格するのは本当にすごい。なんでも買い替えたり、着飾ったりとしているから、不経済でお金に困るんだろうな…。お母さんはどんな仕事ぶりなんだろうか?壮絶ながら、色々不思議な物語でした。2021/05/01