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内容説明
デジタルトランスフォーメーション、略して「DX」。現在および近未来のネットインフラを活用した高効率化だ。特に日本は少子高齢化で、人手や税金の不足を補うためにも必要不可欠である。しかし正しく理解し実践されているケースは稀だ。DXを推し進めるために必要なことは何か。世界に先駆けるコンピュータ学者が提言する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
62
Google日本語入力に不満なものの、国産IMEは使ったことがない。ふと日本語の未来が気になり、コンピュータ業界の第一人者の本を読んでみた。日本語について触れている点はないものの、知識ゼロだったTRONについて概要を知れたのは収穫。なお著者曰く、DXとは単なるデジタル化ではなく「構造改革」の意味を持つもの。中盤以降脱線が過ぎるようにも感じたが、マインドを変えていこうというメッセージとも取れる。民主主義やコロナ禍での対応等、以前『いのちとリスクの哲学』で触れたような、首肯するばかりの論が展開される。2023/04/17
hatayan
38
著者の坂村健氏はIoTの先駆けとなる国産のOS「TRON」を開発した科学者。著者が歩んできた経歴はデジタルという手段を通して既存の仕組みを変えてきた、まさにDXを地で行くもの。話題がAIの歴史や新型コロナのPCR検査に及ぶなど記載が散漫な章もありますが、みんなで判断したことなら結果が悪くても甘受する諦観が民主主義の本質という言葉には重みが。著者は過剰な個人情報保護意識がマイナンバーの利活用の足かせになっているとの立場。コロナ後において監視と利便性のバランスをどのように確保するかは問われていくでしょう。2021/04/24
さきん
29
コンピュータ学からお世話になっている。ITの最先端を極めながら、いつも易しい解説をしてくださる著者の本はありがたい。DXは単なる業務のIT化にとどまらず、IT側から条件をシンプルに提案することで業務の効率化を実現する。子供だけではなく、老人に対するIT教育が必要。年寄が苦手、嫌いでも簡単にスマホから行政手続きをおこなえるシンプルでわかりやすいシステムの構築が急がれる。2021/07/31
tetsu
16
★4 5章 オープンの哲学、6章 程度の問題の科学、7章 社会のDX 後半になるにつれどんどん引き込まれた。 単にDXの解説ではなく、本質を鋭く突いた視点には学ぶべきものが多い。 統計学をベースにしたソフトウエアやAIの解説、日本人の気質が適度なバランスを欠いた一方向になりやすいなどなど。 この著者の知見が、新しく発足したデジタル庁に必要と思います。2021/11/06
Ray
12
コロナ禍で一気に進んだと見られるDXも、おそらく意識や理解が付いて行ってないからこのまま続けても先細りしてしまうのかなと思ってしまいました。とは言え、よくいる保守的おじさんにはなりたくないなと思うので、自身で決められる範疇は「程度の問題」としてそのバランス感覚を磨きたいところです。 ◎MaaSからXaaSへ。都市のDXのゴールはその「X」の中に都市のすべての機能が入ることなのだ。 ◎日本の真のデジタル化はRPAを捨てる決断をしたところから始まる。しかし残念ながらそれはだいぶ先のことになりそうだ。2021/08/06
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