内容説明
渋沢栄一の言葉を『論語と算盤』をはじめとした著作より厳選し、平易に現代語訳。挫折を乗り越え続けた彼の人生と思想を学ぶ!
2021年大河ドラマ「青天を衝け」主人公・渋沢栄一。彼は、幕末から明治期の激動の中で青春時代を過ごし、多くの事業を起こして「日本資本主義の父」と称されます。新1万円札の肖像となる渋沢は、日本経済そのものを作り上げた人物なのです。本書は、『論語と算盤』をはじめとする多数の彼の著作から、その人生と思想に触れるエッセンスをベスト・セレクト。 挫折を乗り越え続けた青春時代を経て、利益と公益を追い求めた壮年から晩年までの駆け抜けた【人生】。「正しく生きてこそ成功を掴むことができる」という彼の【思想】。同時代を生きた明治の偉人たちとの【交友録】。これらを、読みやすく現代語訳された渋沢本人の言葉から学ぼう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ta_chanko
9
武蔵の百姓に生まれ、漢学を学び、官尊民卑に憤って攘夷志士に。決起直前に取り止めて挫折するも、一橋家に仕官して慶喜が将軍になると幕臣に。幕府を見限っていた栄一は絶望するも、幕府の使節としてフランスに留学。西欧の産業・経済を学び、維新後は大蔵省で活躍。その後、官を辞して民間に転じ、500もの企業や産業を興こす。その心は「論語と算盤」「合本主義」。私利私欲に囚われず、常に公益を考えて行動。賎しいと考えられていた経済活動も肯定。同時にコンプライアンスも重視。近代日本の経済立国に尽力した第一人者。2020/10/31
遥
6
木村昌人編の「 ベスト・オブ・渋沢栄一」を読みおえました。渋沢栄一の自著を現代語訳してその人生・生き方・経済や国家に関する考え方を解説付きで知れる本です。働く者に必要な7つの精神と事業を起こす際の4つのポイントが述べられています。特に、事業の目的や経営者の重要性が強調され、正しい利益は仁義と道徳に基づくべきであるとされています。自分自身の欲で働くのは卑しいことです。ほかの人のことを強く思い、世の中の利益になることを考えなければいけません。と書いてあってだらだらバイトしている自分が恥ずかしくなりました。2024/08/13
よっしー@challenge
3
『雄気堂々』以来の渋沢栄一本。 大河ドラマを前に再復習。 道徳を重んじて経済を行うこと、私利私欲のための金儲けよりも公益となる事業を行うこと。支出は収益に見合った支出が原則、だから会計は大事。 正しき事はたとえ争うことになっても、それは正しい行い! 彼の誠実さ、愚直さがとにかく伝わってくるものだった。 大河が楽しみ!2021/02/10
shun
1
大河ドラマの振り返りという形で読了。 非常に読みやすいので、渋沢栄一入門書として最適。2021/12/30
ksmh
0
渋沢栄一の入門書。本文のエピソードの出典も書かれており、気になればそちらの原本を読んでも良いかも。漢学(特に孔子)の影響を大きく受けている。 常識のある人(知恵・情け・意思)を目指すこと。人を見る時は行動と動機、安心はどこにあるか、どんなことに満足するか見定めること。実業は自分の利益と国の公益を考えること。 最近読んだ稲盛和夫の自伝と思想が重なる部分があると感じた。2024/02/26
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