内容説明
知の最前線5人との対話に、コロナ後の緊急インタビューも収載!
大反響のNHKEテレ『欲望の時代の哲学2020~マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント』書籍化の続編。日本でも話題のベストセラー作者クリスチャン・マスビアウやカート・アンダーセン、現代哲学の最前線に立つチャーマーズや世界的作家ケールマンらと、「新実在論」を掲げる思想界の旗手ガブリエルとの白熱の対話全5編を濃縮! さらにコロナ危機で急遽制作された、「欲望」シリーズの知性たちが世界の今を展望する『BS1スペシャル シリーズ コロナ危機 グローバル経済 複雑性への挑戦』での緊急インタビューも収載。「いま目撃しているのは新自由主義の終焉だ」と語るガブリエルの真意は?
[目次]
はじめに(丸山俊一筆)
第1章 コロナ危機と新自由主義の終焉(マルクス・ガブリエル緊急インタビュー)
第2章 「すべてがショー」というファンタジーを生きる(カート・アンダーセン×ガブリエル)
第3章 人文知なき資本主義は破綻する(クリスチャン・マスビアウ×ガブリエル)
第4章 科学主義的唯物論を乗り越える(デイヴィッド・チャーマーズ×ガブリエル)
第5章 ドイツ哲学を読め!(ダニエル・ケールマン×ガブリエル)
第6章 カラフルで複雑な民主主義へ(張旭東×ガブリエル)
おわりに(丸山俊一筆)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
33
◉読書 ★3.5 本書は「パンデミック後の緊急インタビュー」+「著名な作家・哲学者5名との対話の記録」という内容。マルクス・ガブリエルは三冊目になるが、自分の「哲学」に対する印象(知識はまるでないが 笑)が変わりました。これまで『方法序説:デカルト』や『カント入門:石川文康』等々を読んだがよくわからないし(笑)。本書で取り上げているのは、資本主義、AIの存在、テクノロジー全盛の時代の倫理等、身近な?テーマだ。2008年の金融危機以降、哲学が世論において新しい役割を果たし始めたと感じている・・と、いい感じ!2021/05/11
Tenouji
14
久々に、新書で、軽く、マルクス・ガブリエルでも…と思ったら、かなりヘヴィーな内容w。でも、面白かった。海外論客との対談は、アメリカのファンタジー、AIと人文知、意識と科学的唯物論、倫理とカント、中国、各国の近代化と、非常に幅広い。ところどころに日本感が出てくるが、理屈はなるほどなと思うけど、実例はちょっと違うんじゃないw、とか。やっぱり極めて特異なんだろうね。2020/09/28
*
12
ダニエル・ケールマン「(略)人々が小説を読み始めた結果、社会の暴力は減少しました。小説とは、常に他人の目を通して世界を見て、別の世界とはどのようなものかを想像するトレーニングだからです。(略)世界を別の人間の視点から見ようとすることは、常に道徳的な行為なのです」(P.169)▼フィクションが社会において果たす役割、その意義が詰まった談話があった。もっとも、小説と暴力の関係については"裏付け"が欲しい。ただ、読まれなくなるにつれて、逆説的に論証されていくのかも。2020/11/06
spatz
8
アンソロジー?を読んでいるとこの若き哲学者がかなり注目されていることに気づく。知の最先端なんだろうなーと思うが、帯にある(日本でも話題のベストセラー作家クリスチャンマスビアウ)て言われても知らない。ダニエルケールマン DanielKehlmannの本は2冊も持ってるけど積読。哲学者はもっと表に出るべき。内容は簡単ではない。難しい。日本語にあまり向かないのかもしれない。かといって欧文でも難しいのだろうから。読みやすいものに流れてはいけないと思いなおす。
武井 康則
7
知性も品格もない時代にマルクス・ガブリエルと言えば、それだけで売れる。しかし、対等の顔見知りが1時間程度の対談をすれば些末な抽象論になる。形は日本語になっているが、やたら指示語が多かったり、内容がなかったり。良書を読めば、どこか躓くところがあるものだが、さらっと読みはじめて、終わっていた。訳者は意味も分からずただ、単語を英語から日本語に変換しているだけでないか。文脈上の破綻はないが、何も言ってないに等しい本になってしまった。書名も内容を全く反映していない。これは本書の責任者、あるいはNHKの問題だ。2020/10/08
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