内容説明
「一家が惨殺されるという放火殺人事件が発生しました」同僚と北海道旅行を楽しんでいた妹は、遺体の安置してある病院に急いで向かった。M警察署内三階の大会議室に一家殺人事件の捜査本部が設置された。父親はW大学の教授で、次期総長選を控えていた。捜査本部は、怨恨の線から捜査を開始した。すると、殺された姉の婚約者の存在が浮上した。驚愕の真相に迫った社会派ミステリー!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
175
【辛口御免】帯に社会派ミステリーの傑作とあるが、どうなんだろ?何となく行方不明の恋人が犯人のように仕向けられているが、それじゃあ簡単過ぎる・・と思いながら読み進めたら、案の定ではあった。真美子がドンドン強かな感じになって行くから。しかし、一見誰しもが憧れるような家庭の実情はどすぐろい闇を抱えた砂上の楼閣。人の心の欲と憎悪を所轄刑事の粘り強い捜査で晒される。「あんたなんかに私の気持ちはわからないわ」愛を求め得られなかった真美子の言葉が虚しすぎる。2019/05/26
toshi
56
2019年の長篇ミステリー。以前読んだ「血の記憶」が面白かったので、本作を手に取りました。ある富豪一家の放火殺人事件が発生し、警察は犯人逮捕に躍起になります。やがて捜査線上に1人の容疑者が浮かび上がり、その人物の逮捕に乗り出します。やがて警察は真相に辿り着きますが、その事件の背景に驚愕します。ノンフィクション出身だけあって物語にリアルティがあると感じました。私は深木章子氏の名作「鬼畜の家」を想起しました。2024/06/24
kei@名古屋
17
ううむ。古き良き二時間ドラマ。人間模様もいいし、刑事もさえなさそう。予断を持って捜査してしまうのはどうでしょう2019/05/30
petitlyz
15
この作者さんの作品は、「叫ぶ臓器」や「暴走弁護士」など読んだことがあった。 事件は、4人一家のうち3人がいっぺんに亡くなるというもの。旅行のため不在で独りだけ残った次女。長女には婚約者がいたが、途中まで行方不明。真相は、なんともやり切れない内容だった。それにしても真犯人は被害者意識が強くてあっけにとられた。捜査する刑事たちの確執もあったりして、そこも興味深かった。他の作品も読んでみようかと思います。2025/02/28
さくらもち
11
初読みの作家さん。事件の構成はありふれた感じ。お父さんがたくさん出てきて一時混乱。真犯人の正体がすこしづつ明かされていくスタイルだが、他のかたのレビューにもあるように、ひっくり返したらあらびっくり!みたいな感じの方が面白かったかも。あと、警察内部の確執ももう少し掘り下げて描写してほしかった。全体としては面白かったので、次は同じ作家さんの「血の記憶」を読みます。2020/08/16
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