実験医学増刊<br> 個人差の理解へ向かう肥満症研究 - GWAS、エピゲノム、腸内細菌、栄養学的知見から多

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実験医学増刊
個人差の理解へ向かう肥満症研究 - GWAS、エピゲノム、腸内細菌、栄養学的知見から多

  • ISBN:9784758103930

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内容説明

肥満に関連する他の疾患を合併した「肥満症」研究の近年の進歩として,症状や体質の個人差という概念が注目されています.本書では,肥満の個人差・多様性の理解を実際の治療につなげるための最新研究を紹介します.

目次

[鼎談]Precision Medicineをめざす肥満症研究

第1章 代謝(エネルギー消費)の分子・細胞・個体メカニズム
1.脂肪細胞の色:白色,褐色,ベージュ脂肪細胞の発生と機能
2.脂肪組織の線維化メカニズム
3.脂肪細胞分化に対するエピジェネティック制御機構
4.身体活動と代謝と肥満
5.休眠・冬眠を誘導する神経経路―体温調節の観点から

第2章 エネルギー摂取と中枢神経系
1.摂食と食物嗜好性の調節―恒常性と快楽的調節
2.摂食抑制ペプチドとしてのコレシストキニンとレプチンの相互作用
3.肥満症における視床下部リモデリング-分子病態とレプチン抵抗性
4.脳内炎症と肥満
5.インクレチンGLP-1の摂食抑制,抗肥満・糖尿病作用―腸GLP-1とGLP-1受容体作動薬の作用機序の比較

第3章 肥満症と疾患
1.タンパク質翻訳制御とRNAサイレンシング機構によるエネルギー代謝調節
2.細胞老化を軸とした肥満関連肝発がんの機序と治療戦略
3.健康的な肥満によるメタボリックシンドローム制御
4.脂肪過多と筋過少が同居した状態:サルコペニア肥満
5.脂肪萎縮症
6.脂肪組織のインスリン抵抗性と代謝異常

第4章 肥満症の個人差
1.日本人GWASと,肥満症の精密医療
2.Polygenic Risk Score―Precision Medicine 実現における有用性
3.環境応答性エピゲノム形成と肥満の個人差
4.DOHaD学説における肥満症の個人差と精密医療への展望
5.褐色脂肪の個人差と肥満:BCAAの役割
6.日本人の生活習慣の欧米化がもたらす肥満と糖尿病
7.アジア人の食習慣と腸内細菌叢の変化と現代生活習慣病リスク向上の関連性について

第5章 栄養学的知見に基づいたmetabolic healthの管理
1.食品成分とその作用点に関する概説
2.肥満症における大豆イソフラボン由来の腸内細菌代謝物・エクオールの効果
3.腸内細菌叢と肥満症
4.血中アミノ酸プロファイル変動を利用した新しい脂肪肝の改善法

第6章 肥満症治療の最先端
1.肥満症治療薬の最先端
2.肥満代謝外科手術とPrecision Medicine/個別化医療
3.時間制限摂食と肥満症治療
4.糖尿病診療におけるデジタルヘルス技術の進歩と課題