内容説明
法律上は公開で閲覧自由であることが規定されながら、海外に比べると取材に活用されていない裁判記録に注目し、閲覧、活用の方法を記者の視点で分かりやすく解説したハンドブック。
1 現場からの閲覧ガイド(私はこうして記録を閲覧した;ヘイト摘発の裏側を記録から探る;古い刑事裁判記録へのアクセス;民事訴訟記録を用いた取材・報道、その意義と手法)
2 裁判情報開示の現状(到達点)と課題(検察・裁判所の理解できない情報隠し;裁判情報開示の理論的・法的後ろ盾と課題)
3 FAQ(「見せない法廷」にはどう対応する?;水際作戦を受けたら?;検察取材に支障を来さないか?;プライバシーではないの?;弁護士に「目的外使用になる」と言われたら?;諸外国ではどうなっている?)
資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuichi Tomita
8
意外と知らない裁判記録の閲覧に関する書籍。刑事も民事も両方取り扱う。関係する法律についても記載があり、コンパクトで大変良い。刑事記録の閲覧請求の体験談も書かれていて、それだけでも500円以上の価値は間違いなくある。 社会を騒がす事件の真相を知る為にも記者の取材源が制約されてはならない。一方で、民事訴訟になったときの記録閲覧リスクも頭の片隅に置いておかなければと思った。2021/04/12
さとちゃん
5
執筆者は清水聡氏、澤康臣氏、青島顕氏、奥山俊宏氏、江川紹子氏、塚原英治氏の名前が明記されている。刑事事件も民事事件も、直接関係のない第三者として裁判記録を閲覧(謄写にあらず)しようとするとこんなに大変なんだな、と改めて考えさせられる。裁判は公開が原則なんだから(それでも、30年前は法廷でのメモが認められていなかったし、カメラや録音機材の持ち込みは現在でも制限されている)プライバシー保護は必要であるものの、もっと簡単にアクセスできるようにすべきだと思う。巻末の資料がコンパクトで秀逸。2024/05/28
Yuichi Tomita
4
再読。刑事裁判の閲覧にはハードルがあるのは理解はできるが、本書でも指摘のあるように遮蔽措置などは少し行き過ぎな気もする。 民事裁判の閲覧はちょっとやってみようかなと思わんでもない。2021/05/23
酒井 敦
1
インターネットが普及した今でも、いまだに日本の裁判記録を見るは、こんなに大変ということが良くわかる。また、アクセスできる裁判資料だが、刑事裁判記録はなかなか見れない。そして、民事裁判記録は大抵5年で廃棄する。 国会や行政(立法、行政)は、現状かなり容易にアクセスできるのに、司法は何でこんなにアクセス悪いのと改めて思う。海外でもこのレベルかと思えば、少なくとも先進国ではそんなに大変でもなく、詳細資料にあたれる。日本の司法って、このままでよいのかなと改めて思う。2023/02/21
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