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内容説明
近隣の家の書庫の書物を読み漁る幼い國男。上京後も学校にも通わぬ弟を見兼ねた兄の引き合わせで森鴎外に会い、文学を知る――。故郷に残す幼なじみと、叶わぬ秘めた恋、そして生涯の盟友・田山花袋との出会いを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
19
800ページ、厚さ5センチ超え、定価3,000円超えのコミック。でも、そんなハードルも、松岡(柳田)國男、田山花袋、森鷗外、島崎藤村、国木田独歩という登場人物たちによる「明治文学大河ロマン漫画」というオビと、コロナ禍で飲みに行けない中、飲みに行ったと思えば…という雑念から、思い切って買ってしまった▼題名とは異なり、官僚であり民俗学者であった柳田國男ではなく、葛藤に揺れるロマン派詩人、松岡國男を描いて新鮮。田山花袋もそうだけど、明治文学って、こういう感じだよね♪2021/06/13
栄吉
4
★★★☆☆ 隙間時間にちまちま読む。自分の中の柳田國男とイメージがかけ離れていた。実際を生きる、この言葉に考えさせられる。2021/05/20
風斗碧
3
以前ネット掲載されていたものを読んでいたが、最近、紙向きの漫画とネット向きの漫画で印象が全く違うことがあるので、紙で買って読んだが、印象は同じだった。 熱がない。登場人物の誰も激高せず、呵々大笑せず、号泣しない。柳田の文章元々が厭世的で淡白な印象があるが、漫画本編810頁近くをかけて文学を発する熱情がどこから湧いているのか分からない。 600頁辺り、柳田が民俗学に目覚める頃からやっと話が回り始める気がするが、さすがに長い。 注釈とあとがきで長く説明されているが、それを漫画でやって欲しかった。2021/05/06