光文社新書<br> 反オカルト論

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光文社新書
反オカルト論

  • 著者名:高橋昌一郎
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 光文社(2021/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334039462

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内容説明

占い、霊感商法に死後の世界……科学が発達した21世紀でさえ、「オカルト」は多様な姿で生き続けている。この「罠」に、大学生や社会的エリート、学問に携わる専門家でさえも陥ってしまうのはなぜか。現代社会にはびこる欺瞞に囚われないための科学的思考法を、わかりやすい対話方式で取り上げる。スピリチュアリズムに代表される狭義のオカルトだけでなく、「江戸しぐさ」や「STAP細胞」といった広義のオカルトまでを検討。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

123
いわゆるオカルトから、その範疇に入るような減少~丙午への迷信などまで。心霊的なものは信じないし許せないので、徹底的に暴こうとしたフーディーニに喝采。それを罵倒するコナン・ドイルの愚かさ。STAP細胞については最初から小保方氏は胡散臭かったが、その後は若山氏より彼女を叩くマスコミに吐き気がした。彼女に騙されたという若山氏の情けなさ。この本では女性に騙される科学者や知識人がたくさん取り上げられるが、男には女が騙されるよなあ…怪僧ラスプーチン。私は人の善意と強い意志を信じて生きていきたい。2018/04/21

harass

75
内容を知らずに書名だけで借りる。スピリチュアルの元祖、フォックス姉妹のインチキ降霊会から、小保方のSTAP細胞事件などの顛末など、騙す・信じるの実例を挙げていく。世間的に権威のある学者知識人がお墨付きになり信憑性を持たせるが、フォックス姉妹の場合はコナン・ドイルが肩入れしていたという。大川隆法、矢作直樹、六曜や江戸しぐさまで。教授と助手の掛け合い形式で非常に読みやすい。週刊誌の連載が元らしい。散漫な箇所があるが、こういうオカルト批判本は大好物なので一気に読んでしまった。2017/07/21

HANA

62
アンチオカルト本。ここでのオカルトは、現代科学に反するものという意味に取れる。大部分はスピチュアリズムやSTAP細胞、旧石器捏造事件に対する批判。これらはオカルトが商売や利権に結び付いた悪しき例で、学会の対応も含めて厳しく糺されるのは当然だと思う。特に他であまり語られていない、その後の反応も面白く読めた。『あの日』の反応だとか、フォックス姉妹の晩年だとか。ただ後半占い等を不合理と切って捨てているのは少々いただけなかった。人間の文化など不合理なものが大半だし、それが失われるとずいぶん貧しくなるだろうから。2017/04/28

ヒデキ

58
オカルト・・・ 何かにすがりたい人の気持ちを利用するモノを否定するというのが、言いたいことなのかな? と思いましたが、著者の専門は、哲学なのにやたら、STAP事件が、メインになっていて彼が、自然科学系?と思ってしまいました。 一つの事象を検証することの重要性を説いてみえますが、 その方法が、判らないから、みんな振り回されるんだよなあ と思ってしまいました。 2023/10/30

GAKU

55
STAP細胞事件、考古学の捏造事件、占い、干支、六曜等々全てがオカルト、スピリチュアルの範疇なのかどうかは疑問でしたが、非科学的な事例に関して教授と助手の対話形式での批判、反論は面白く読む事が出来た。私自身オカルト、スピリチュアルなことに関しては全く信じていないので、何故に人はこうも簡単に騙されてしまうのか不思議です。そういう意味でもフーディニーの行動は立派でした。そしてSTAP細胞の小保方さんは、結局何だったのでしょうか? 2018/12/07

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