内容説明
盧武鉉元大統領の衝撃的な死とセウォル号の惨事という二つの悲劇から生まれた文在寅政権.公正と正義の実現を追求し「積弊の清算」を掲げた変革の道は,国内外で激しい毀誉褒貶と軋轢を生んでいる.妥協を知らない民主主義への希求は,韓国をどこへ導くのか.誤解と歪曲に満ちた韓国理解を塗り替え,リアルな姿を伝える.
目次
はじめに┴第1章 盧武鉉から文在寅へ 韓国における進歩の系譜┴第1節 親盧派の胎動┴第2節 第18代大統領選挙(二〇一二年)の敗北┴第3節 朴槿恵を越えて┴第2章 二〇一六~一七年ろうそくデモ 脱中心の変革┴第1節 セウォル号の記憶┴第2節 ろうそくデモ┴第3節 脱中心の社会運動┴第3章 文在寅政権の誕生 政治社会の革新┴第1節 第19代大統領選挙┴第2節 変革期の政治社会┴第3節 朝鮮半島平和プロセスの起動┴第4章 試練の文在寅政権┴第1節 「ハノイ・ノーディール」┴第2節 問われる進歩の価値とモラル┴第3節 日韓関係 歴史認識の相克┴終章 コロナ・パンデミックを越えて┴第1節 試される国家と市民社会┴第2節 新しい経済社会への模索┴おわりに┴主要人名解説┴参考文献



