スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン：嘘つきは泥棒(ヴィラン)のはじまり

著者名：ニック・スペンサー【作】/スティーブ・リーバー【画】/ケン・U・クニタ【訳】

小学館集英社プロダクション（2021/03発売）

• ISBN：9784796878296

内容説明

注目度ナンバー１の異色ヴィラン・コメディ、まさかの日本上陸！

打倒スパイダーマンを誓う新シニスター・シックスのメンバー、ブーメラン、ショッカー、オーバードライブ、スピードデーモン、そしてビートル。彼らはヒーローでもなければ愛すべき悪党でもない、単なる嘘つきで小狡いヴィランだ。保釈金をせしめ、刑務所から保釈されたブーメランは、仲間たちにとある計画を持ちかける。それは、かつて巨大な犯罪組織のリーダーだったシルバーメインのサイボーグの頭部を盗み出し、組織を意のままに操ること！　しかし、それにはとんでもない困難が待ち構えていて……？　負け組スーパーヴィランが巻き起こす抱腹絶倒のドタバタ劇！

●収録作品●
“THE SUPERIOR FOES OF SPIDER_MAN” #1_6
　2021 MARVEL

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[fap]

チームは組んでいるものの、信頼関係はまるで無し。 小物臭がすごい。 これがシリーズになるんだから、アメコミの世界は狭くて広い。

2021/05/02

[じぇろポーta]

本作の語り部であり一応の主人公ブーメランの三下ヴィランぶりが凄い。平気で嘘つくし自分の儲けのために仲間を見捨てるし、なんなら口封じに殺そうとする冷酷さもあるが、大物になり切れない詰めの甘さと間抜けさでストーリーにはちゃんとおかしみがあるのが面白い。徹底的にヴィラン視点で描かれるため改心してヒーロー側についた元ヴィランは最低最悪の××××野郎扱いなのも良い。名も無きスーパーヴィランの会の場面は爆笑。本当に狙っていた「お宝」の正体やとあるメンバーの親子関係などなかなか面白いサプライズもあり続きが楽しみ。

2022/01/02

[vaudou]

一応スパイダーマンに復讐を誓うヴィラン。なんだけどカリスマ性ゼロ！誰一人主役要素がなさすぎて笑った。これはドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリンのさらに下、ホントの最下層にいる悪党たちの物語。ヴィランとして不憫になることで浮き彫りになってくる個性が面白い。しょうもないマウントの取り合いだとかダラダラした作戦会議に失笑しながら読み進め、そうはいっても最後は一致団結して大団円へ。と思いきや見事に肩すかしを決めて次巻へと続くのだった。

2021/04/11