ハルキ文庫<br> たそがれ御堂筋 バー堂島2

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ハルキ文庫
たそがれ御堂筋 バー堂島2

  • ISBN:9784758443692

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内容説明

たそがれ時、堂島川が薔薇色に輝きはじめる頃、「バー堂島」に灯がともる。還暦近いマスター楠木正樹が営む小さいバーだ。会社への不満を抱えた三十歳の彩香、楠木の同級生で陽気なお好み焼き屋の主、季節の香りを届けてくれる花屋のマロちゃん……常連客は、おいしいお酒とつまみ、マスターたちとの気さくで楽しい会話や心に響く音楽を求めて、やってくる。「やまない雨はない」――さあ、今宵も、「バー堂島」へようこそ。待望の第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

175
歳をとるとね、惰性的になるというか、言い訳作って楽な方に逃げるということがままある。そして一人で切り盛りしてるから、見えてこないこともある。楠木も長年、やってるから、見えてない事があったんだろう。他人から見て、こだわりがこだわりでなかったんだろう。でも頑固にならず、反省できる楠木はすごく紳士な男だと思う。そんな楠木だからこそ、常連客もついてきてくれて、楠木の作る酒に満足するに違いない。店に流れる音楽をリクエストして、楠木の作るカクテルを飲みたいな。注文は“オールド・パル”だね。2020/10/24

おしゃべりメガネ

131
やっぱり本作を読むとお酒(特にウイスキー)が飲みたくなりますね。シリーズ第2弾とはいえ、話自体は特段繋がりを識しなければならないかと言うと、個人的にはあまりそうは思わず、パラパラと捲ってサラッと読むには最適な一冊です。御堂筋でひっそりと『バー堂島』を営むよわい還暦間近の主人公「楠木」は今日も店を開きます。そんな彼の元に常連客が集い、バーならではのお話でそこに笑いあり、シリアスありな描写で綴られています。こんな素敵なバーで静かにウイスキーを傾けながら、タイトルどおり、ちょっとはたそがれてみたくなりますね。2020/12/13

まさきち

74
前作同様大阪弁のテンポのよい会話にあふれた4つの話を集めた一冊。何かを説教臭く説く訳ではないけれど、でも何かを得たなと感じさせてくれるところが素敵でした。また前作の登場人物も多数現れて、その後を知ることができて一安心。彼らの今後もぜひぜひ知りたいので、更なるシリーズ作を期待しての読了です。2023/08/25

ジュール リブレ

67
やってきたことが、ある人からは過ぎると言われ、またある人からは足りないと言われ、どうしたら良いのか悩む。マティーニは、どうもそんな奥深いカクテルのようだ。ただ濃いお酒と思っていたが。人生そんな繰り返し。最近、家での🍺や🍷が多く、バーにはご無沙汰ですが、たまに、BGMを聞きながら🍸もいいですね。少し洒落た演歌の世界、いろんな人生の悲喜交交がありました。表紙の角瓶のエピソードが素敵でした。抜けてるくらいでちょうど良い。2021/01/30

大阪魂

49
バー堂島第2弾!前作に続いてむっちゃ大阪弁な会話が楽しいし人生の学びもお酒も洋楽の勉強もできるって短編「梅は咲いたか」からスタート!人事配置で腐ってしもたできる女性・彩香に金田と楠木がかける「ため込むのは心の二日酔い」「気持ちが伝わると記憶に残る」は覚えとこておもた!亡き父がでてくる「父からの暑中見舞い」も子どもに「人生後悔だけはせんときや」って声かける親にそーやなあっておもたり!でも残りの2編はちょっと説教っぽい空気感があって、あれ?っておもてしもた…やっぱほんわかで学びもあるってゆーのがええなあー2024/06/30

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