脳はこうして学ぶ - 学習の神経科学と教育の未来

個数:1
紙書籍版価格 ¥2,970
  • Kinoppy

脳はこうして学ぶ - 学習の神経科学と教育の未来

  • ISBN:9784627880818

ファイル: /

内容説明

なぜ人間の子どもは、(今の)AIより学ぶのがはるかに上手いのか?
『数覚とは何か』、『意識と脳』のスタニスラス・ドゥアンヌ教授、学習と教育を語る!


ディープラーニングを実装した最新のAIに比べ、人間の子どもは格段に効果的に、かつ深く学習する。なぜ人間の脳は(現行の)コンピュータより学ぶのが得意なのだろう? 身の回りの人の顔をおぼえたり、母語の発音をおぼえたり、数字の記号をおぼえたりするとき、脳のなかでは何が起こっているのか?

近年、神経科学は、徐々に脳の学習機序を明らかにし始めている。幼児からの経時的な脳測定、特殊な環境のもとで育った人の追跡調査、脳損傷を負った人々の調査などから、人工ニューラルネットと脳の違い、学習がとくに進む「感受期」の脳のシナプスの張り方、進化から受け継いだ脳回路を私たちが「リサイクル」して使っている様子など、多くのことが見えてきた。

脳のもつ驚くべき柔軟性と、進化的に課された制約――その両方を踏まえることで、「教育」にはどんな示唆が得られるだろうか。果たして、私たちは神経科学に適う方法で、子どもたちを教えているのだろうか?

数学・読字・意識など、脳の各種能力について数々の発見・新理論の構築をしてきた神経科学者が、いよいよそのすべてを包含するテーマ「学習」に挑む。そして、真の意味で神経科学に根差した教育の未来を提示する。

目次

第Ⅰ部 学習とは何か?
第1章 学習の七つの定義
第2章 今のマシンより脳の方がうまく学習する理由

第Ⅱ部 脳はいかにして学習するか
第3章 赤ちゃんの見えざる知識
第4章 脳の誕生
第5章 育ちの出る幕
第6章 リサイクルする脳

第Ⅲ部 学習の四本柱
第7章 注意
第8章 能動的関与
第9章 誤りフィードバック
第10章 定着

結論 教育と神経科学の協調

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鴨長石

6
人間の学習について最新の知見がまとまっている。注意・能動的関与・誤り訂正・定着の4本柱による人間の学習は、現時点では圧倒的にAIより勝る。著者の研究テーマのニューロンリサイクルが本当なら、脳の可塑性と合わせてますます人間の脳の優秀さが露わになるだろう。一つ驚いたのは、同じ科目を複数回組み込む時間割や定期テストなど、現在の学校における標準的システムが、かなり最新の研究にマッチするということだ。人類の何らかの直感や経験値により成立してきたに違いなく、抜本的改革を行うにしても既存のやり方を軽視できないと思う。2021/07/08

yyhhyy

3
脳の学習の仕方について近年判明していることの紹介。最終章のまとめを読めば、他の章は裏付けの実験の羅列である。2021/09/26

tkokon

3
【可塑性と 人間の脳は「完全に固まったもの」でもないし「どうにでも成型できる可塑性のあるもの」でもない。ある程度のフレームワークがあり、外部の刺激に最適化されていくという意味では「可塑性がある」が、生まれたときにはある程度の構造はできており「何にでも変えられる」わけではない。〇学習のポイントは、注意、能動的関与、誤りフィードバック、定着。2021/08/01

ニッポニテス的遍歴

3
☆=5/5 出版社に残ってる在庫全部買い上げて日本中にばらまきたいくらいには良本。 2021/03/21

Go Extreme

2
学習とは何か 学習の七つの定義:メンタアルモデルのパラメータ調整 エラーを最小化 可能性の空間 報酬関数を最適化 探索空間を限定 先験的な仮説を投影 今のマシンより脳の方がうまく学習する理由:ある領域の文脈を推論 脳はいかにして学習するか 赤ちゃんの見えざる知識:物体の概念 数覚 言語本能 脳の誕生:言語ハイウェイ 個体性の起源 育ちの出る幕:実態はシナプス リサイクルする脳 学習の四本柱 注意 能動的関与 誤りフィードバック 定着 教育と神経科学の協調:子どもの潜在能力を最大限に発揮させるための13か条2021/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17355048

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。