内容説明
十年振りに発見された少女の白骨死体。
「ラストライン」シリーズと「警視庁犯罪被害者支援課」がコラボレーションした話題作!
ベテラン刑事・岩倉剛は南蒲田署から立川中央署へ異動した。異動早々、大事件が勃発する。十年前に失踪した女子高生・真中礼央の白骨遺体が発見されたのだ。
当時の捜査では、礼央の同級生で交際相手だった三川康友が容疑者として浮上したが、確たる証拠がつかめぬまま三川は大阪の大学に進学し、捜査は行き詰まった。
捜査陣の目は再び三川に向けられたが、三川は若くして癌に冒され余命いくばくもない状態だった――。
岩倉は上司の刑事課長・三浦亮子や後輩で離婚のショックから不調をかこつ熊倉恵美、そして十年ぶりに娘の死が確定した家族のケアを担当する犯罪被害者支援課の村野秋生らとともに事件の真相に迫る。
堂場瞬一「文庫三大シリーズ」コラボレーション企画!
警視庁犯罪被害者支援課の村野たちと岩倉が絡む、ファン必読の一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
491
多摩地区の幽霊屋敷と呼ばれていた家から、十年前に失踪した女子高生の白骨死体が見つかる。当時重要参考人だった彼女のBFに警察は再度尋問をかけるも、我らがガンさんの刑事としての「勘」が彼は違うとささやく…。ツッコミどころもあるが、犯人追跡までの二転三転、そして犯人の意外性は見事。コロナや老人の運転による発進事故など、時世もうまく織り込んで、著者らしいスピード感に溢れる作品に仕上がっている。2023/02/17
starbro
239
堂場 瞬一は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ラストラインシリーズも読み続けて第四弾、今回は堂場瞬一作家デビュー20周年記念 3大警察シリーズ「警視庁犯罪被害者支援課」とのコラボ企画でした。岩倉 剛が南蒲田署から立川中央署へ異動していましたが、安定の面白さでした。 https://books.bunshun.jp/articles/-/6133?ud_book2021/05/17
旅するランナー
237
ラストライン④。10年前に失踪した女子高生の白骨遺体の発見から物語は始まる。立川中央署に異動した岩倉刑事がガンガン真相を追う。犯罪被害者支援課の村野との反発・協力が本作の目玉。そして、加害者家族の支援という新しい考え方を提示する。全体的に途中から失速した感じで残念だが、岩倉刑事が突っ走る姿は、これからも見続けたい。2021/08/15
あすなろ
115
ガンさんと支援課の村野が組む。そんなラストライン4巻目。だからか、正直、いつもよりも堂場先生が長けていると思われる心理描写に目が行く。ガンさんの新しい移動先の描写にもファンとしては目が行くが、それよりもファンとてはやはり村野との絡みから来る心理描写だろう。村野の捜査一課への想いや長くなってきた支援課としての想いや苦悩や過去。それへの優しいガンさんならではのアドバイスや思い遣りが目を惹いたのであった。次巻は、新しい移動先である立川中央署、そして何よりも登場しなかったNYの実里も登場させて欲しいです。2021/06/27
KAZOO
113
堂場さんの最新の文庫版が出ました。コラボ三部作の2作目で、むかしの事件を正確に記憶している岩倉刑事が主人公で、コラボの相手は犯罪被害者支援課の村野刑事です。岩倉刑事は蒲田から立川に移りそこで女性の上司に使えることになります。10年前に行方不明になった女子高生の白骨死体が発見され、そこから物語が発展していきます。最初はあんまりコミュニケーションがよくない二人ですが最後は・・。また犯人が意外な人物で、今後出てくる可能性もあるのでしょうか?最近の傾向ですが別シリーズの主人公の名前が出てきたりして、鳴沢の評判が!2021/03/18
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