遺伝子のスイッチ―何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

遺伝子のスイッチ―何気ないその行動があなたの遺伝子の働きを変える

  • 著者名:生田哲【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 東洋経済新報社(2021/03発売)
  • 青い空!白い雲!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/15)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492046876

ファイル: /

内容説明

人生、能力、生き方、考え方は遺伝子で決まらない!
遺伝子を「オン/オフ」にするスイッチ
「エピジェネティクス」を解説

人生、能力、生き方、考え方といったものが遺伝子によって決まっている、あるいは遺伝子検査を受ければこれらがわかるなどと思われている。テレビ、新聞、雑誌、そしてステマの無法地帯となっているインターネットなどを通してそう宣伝されるからであるが、これは誤りである。遺伝子は環境とかかわることではじめて働くからである。遺伝子の役割は過大評価されている。
遺伝子の働きは、食事や運動などの生活習慣やどんな書物を読むか、どんな人とつき合うかなどによって劇的に変わるからである。
一卵性双生児を例に説明しよう。一卵性双生児は、英語で「まったく同じ双子」(identical twin)と表現されてきたものの、正確には「まったく同じ」ではない。「一卵性双生児」は、まったく同じ卵子から生まれ、同じ女性の子宮の中で同じ時期に育った双子である。ふたりは先天的な環境は同じであるが、後天的な環境は同じではない。だから、一卵性双生児で生まれたひとりは学校の教師をし、充実した日々を送るが、もうひとりは薬物依存に苦しむことだってありうる。
たとえ同じ遺伝子をもっていても、同じ結果になるとは限らない。それどころか、同じ結果にはならないことが多い。そして、最近の研究によって遺伝子の働きを変えるしくみ、すなわち、遺伝子を使う(オン)にしたり、遺伝子を使わない(オフ)にするスイッチが存在することが明らかになった。このスイッチを研究するのが「エピジェネティクス」という、今、爆発的に発展している学問分野であり、本書のテーマである。

目次

はじめに
第1章 人生はDNAの配列だけでは説明できない
一卵性双生児も異なる人生を歩む
エピジェネティクスとは?
肥満は母のお腹の中で決まる
低栄養で生まれると生活習慣病になりやすい
無意識のうちに買ってしまう
やめたくても、やめられない薬物
遺伝子のスイッチとなるタグの存在
DNAはハードウエア、エピゲノムはソフトウエア
第2章 ゲノム研究からわかったこと
遺伝子はDNAのごく一部分
遺伝子はタンパク質のつくり方を示す「レシピー」
わずか4文字で20種類のアミノ酸を指令する
すべての生物に共通する遺伝暗号
第3章 エピジェネティクスとは何か?
なぜ、長いDNAが小さな核内に収まるのか
遺伝子はオフになることも大切
遺伝子発現のメインスイッチ「ヒストン修飾」
ヒストン修飾におけるメチル化は複雑
もうひとつのメインスイッチ、DNAメチル化
第4章 薬物依存と食べ物依存から考えるエピジェネティクス
日本に蔓延する薬物
覚醒剤のメリット
依存と離脱症状は必ずやってくる
報酬系をかけめぐる快感物質ドーパミン
油断ならない、「合法薬物」アルコール
依存症にかかわるエピジェネティクス
覚醒剤 VS コカイン
薬物犯罪を再発させるエピジェネティクス
古典的な実験「パブロフの犬」─キューと報酬をつなぐ連合学習
第5章 エピジェネティクスとうつ
国民病となったうつ
うつの原因となる単一の遺伝子は見つかっていない
うつを引き起こすストレス
抗うつ薬の謎
うつマウスの作製
うつの脳では報酬系の遺伝子がオフ
ドーパミン遺伝子オンでうつが改善
母が子をもっと可愛がるとボーナス効果あり
第6章 母の子育てが子どもの脳に影響する
子どものころの逆境と慢性病
子どもの脳を傷つけるマルトリートメント
子どもを可愛がりましょう
高LGラット VS 低LGラット
高LGラットの子は不安が少なく、自制が効く
遺伝より育て親の習慣
エピジェネティクスは元に戻すことができる
人間の母親による子のケアが大切
養育がエピジェネティクスを適切にする
スキンシップの効果
用語一覧
著者による主なライフサイエンス図書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

53
著者は薬学博士の生田哲先生。遺伝子の働きをオンオフするスイッチを研究する「エピジェネティクス」について紹介した一冊。薬物依存や食べ物依存は本人の意思が弱いから起こるのではなく、子供の頃の逆境が大人になってからの生活習慣病の引き金になること、子供の性格を決めるのは母親による子供のケアであることなどを説明しています。ゲノム研究やヒト遺伝子の構造など、若干専門的用語が出てきますが素人にも理解できるよう挿し絵や図を多用して分かりやすく解説、勉強になりました。2022/11/13

おの

9
図書館本。エピジェネティクスのしくみについてよく分かる。遺伝子発現のメインスイッチは昔はプロモーターと考えられていたが、今はヒストン修飾によってクロマチン構造を変化させることということが分かったという話が興味深かった。うつのマウスを作製する話が気の毒だった。マウス…!2022/12/26

関東のカササギ

2
期待外れでした。学術的な本ではなく、「〇〇式教育法!」のような育児本に近い印象です。2024/04/05

salamann

2
面白かった。主にエピジェネティクスに関する話が展開されており、分かっていることと類推されることの間に若干の乖離があるかんじはするが、エピジェネティクスがいかに影響を及ぼしうるか、みたいな観点を知るのにはよさそう。2023/10/20

mach55

2
遺伝子の配列が変わる変異ではなく、遺伝子発現のスイッチのオンオフの切り替えで遺伝子の使い方を変えるエピジェネティック。そのスイッチになるのがヒストン修飾。タグのアセチル基がヒストンにつきアセチル化→ヘテロクロマチン構造になりオン。DNAのメチル化(メチル基がDNAのC塩基につくこと)→ユークロマチンにあなりオフ。この仕組みが、薬物依存や過食、うつ、子供の性格形成の原因として説明できるという。意思どころか遺伝子レベルに組み込まれてしまっているなんて驚き!2022/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17331333
  • ご注意事項