内容説明
生きることも、死ぬことも難しい。それでも生きることにした。
不安とさよならして「幸せ」と感じられるまで、治療と生活のありのままを描く不安障害克服記コミックエッセイ。
想像のなかでは、何でもできるような気がしていた。でも実際は、人前に出ると固まってしまい、うまく話せない。あえて明るく振る舞おうとしてみても、ひとりになると反動で落ち込んでしまう。
長い間「社交不安障害」を抱えていた著者は、初めは不安障害と知らず、みんなと同じように振る舞えない自分を憎み、責めてばかりいた。ひとりでいるときでさえ思いっきり泣けない。死にたくないけど、生きたくもない。その理由を見つけようと始めたカウンセリングや治療の過程で、「あなただけじゃない」と語りかけてくるさまざまな作品に出会えたことで力づけられ、回復へ向かっていく。
すこしずつ不安から離れて幸せにとどまる方法をつかみかけてきた今、他の誰かの力になれればと、ためらいながらも著者は自身の過去を語る。不安に押しつぶされ、悲しみに暮れて憂鬱に過ごすのではなく、自らを幸せにするために努力する、心の成長の記録である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キイロ付箋
1
韓国人のイェジさんの社交不安障害の実体験を、マンガにしたもの。やわらかいフォントとシンプルなイラストで読みやすい。不安障害の苦しみや、生きづらさが少し分かった。不安発作を繰り返し、落ち込む日々を「メビウスの輪の上を歩き続けているよう」と喩える。脱出できる人は、ラッキーかも!というくらい、今の社会の中には、サポートや理解、よい精神科医が少ない、と感じた。認知行動療法、たくさんの人がもっと気軽に受けられたらいいな。2022/04/12
ユーグ
1
精神科を薬を貰う為の所と割り切っていた という所がなるほど!と思った。2021/04/15
ぽーる
0
不安な時に読んで安心したい2021/10/27