内容説明
1969年に「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」が第12回群像新人文学賞評論部門当選作となり、文芸評論家としての執筆活動をスタートした柄谷行人氏は様々な相手と刺戟的な対話をおこなってきた。本書ではこのうち気鋭の文芸評論家として活躍していた1970年から『探究』連載開始前年の1983年になされた7篇を精選。現在は思想家としての執筆・発言が主な活動となっている柄谷氏が当時どのような知識人に関心を抱き、どのように語ってきたかあらためて知ることは、現代の社会を行きていくうえでも重要な道標となるであろう。柄谷ファンに限らず、知的刺戟を求める読者必読の書。
第一弾は、吉本隆明、中村雄二郎、安岡章太郎、寺山修司、丸山圭三郎、森敦、中沢新一。
目次
まえがき(柄谷行人)
批評家の生と死(吉本隆明)
思想と文体(中村雄二郎)
アメリカについて(安岡章太郎)
ツリーと構想力(寺山修司)
ソシュールと現代(丸山圭三郎)
現代文学と”意味の変容”(森敦)
コンピュータと霊界(中沢新一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十文字
1
昔出版されてた対談集の再編集。吉本隆明との対談はなんとなく覚えてたけど、あとはまったく思い出せなかった。そう言えば、森敦の『意味の変容』を高く評価していたことは思い出した。2022/02/24
yoyogi kazuo
0
吉本隆明との対談は思ったほど対立的ではなくて物足りなかった。後のはあまり興味がないので読み飛ばした。2024/05/23
ピラックマ
0
「ダイアローグ」の文庫化。前書きで本人が語っているように「探求」の頃までの逝っちゃてる状況を抜けた後の森敦、中沢新一との対談が言葉が弾んでいて面白い。これ読むと森敦の「意味の変容」は是非とも読まざるを得ない。早速、「意味の変容」を読み始めたが、実に難解奇天烈な一冊で事前にこの対談を読んでいなければなんのこっちゃい!で終わっていたかもしれん。2021/04/20
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