人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する

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人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する

  • ISBN:9784910063157

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内容説明

■マーク・ザッカーバーグ&ビル・ゲイツが絶賛する現代最高の科学・経済啓蒙家、全米ベストセラー!
■あらゆるビジネス・人間活動における最大の課題「イノベーション」の本質と未来を解き明かす!
■名著『繁栄』のマット・リドレー最新刊、待望の日本語版
■米Amazon「The Best Business Books of 2020」に選出


・なぜ原子力発電は「斜陽産業」になったのか
・世界を変えるのは「1人の孤高の天才」ではない
・世界を変えるのは「発明家」ではなく「イノベーター」である
・新しいテクノロジーに携わった起業家の多くは「破産」する
・イノベーションは圧倒的な雇用を生む
・イノベーションを阻害するのは「規制」と「知的財産権」である
・人類史が証明する「イノベーションをはぐくむ環境」
・2050年の世界を予測する

AI、SNS、起業、ブロックチェーン、経済、通信、医療、遺伝子編集……。あらゆるビジネスや社会活動における最大の課題「イノベーション」。それはいかにして起こるのか? その原動力とは? なぜ近年大きなイノベーションが生まれないのか? 誰も知らなかった「イノベーションの本質」を、産業革命史や人類史、Google、Amazonの実例など、圧倒的なファクトを積み重ねて解き明かす。ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、スティーブン・ピンカー(『21世紀の啓蒙』)、ピーター・ディアマンディス(『2030年』)らの世界観に大きな影響を与えた現代最高の科学・経済啓蒙家による、待望の最新刊にして米英ベストセラー。巻末に特別追記「コロナ後の世界とイノベーション」を収録。

2020年の私のベストブックは本書だ。『1人の天才が世界を変える』という思い込みはもう捨てよう。蒸気機関もテレビも電球も、1人の天才による発明ではない。無数のイノベーションが『進化』を繰り返した結果生まれたものだ。そう、イノベーションとは『生物の進化』と同じ仕組みなのだ」
――リチャード・ドーキンス(『利己的な遺伝子』)

「本書でとくに深い洞察があるのは、失敗は成功の一部であること、試行錯誤を繰り返すことの意義、そしてイノベーションを妨げがちな『政府』についての指摘だ。さらに人類の成功に不可欠な材料は何かという点においても、私はリドレーに完全に同意する」
――ジェームズ・ダイソン(ダイソン社創業者)

名著だ。読め
――Forbes誌


目次
第1章 エネルギーのイノベーション
第2章 公衆衛生のイノベーション
第3章 輸送のイノベーション
第4章 食料のイノベーション
第5章 ローテクのイノベーション
第6章 通信&コンピュータのイノベーション
第7章 先史時代のイノベーション
第8章 イノベーションの本質
第9章 イノベーションの経済学
第10章 偽物、詐欺、流行、失敗
第11章 イノベーションへの抵抗
第12章 イノベーション欠乏を突破する
特別追記:コロナ後の世界とイノベーション

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りょうみや

29
エネルギー、手法、物、システムなどあらゆるイノベーション(発明)は、斬新に見えるものでも個人のポッと出の思いつきではなく、従来からの地道な試行錯誤による改良の積み重ね、アイデアの組み合わせだということを何度も強調している。生物が進化していく過程とよく似ている。本当に数多くのイノベーションの具体例を集めたもので、著者一人でこれだけの内容を記述したことにただただ感心する。あまりに多いので具体例の多くは流し読み。2021/10/29

ta_chanko

28
イノベーションは天才的な発明家の閃きによって生まれるものではない。過去の蓄積と、多くの人々の努力と試行錯誤と偶然とタイミングにより、生まれ出るもの。歴史に名を残した人物が発明しなくても、早晩同じものが発明されたであろう。また、新たな発明を社会全体に理解・普及させることも大変で、時間を要する。多くの発明家は、理解・評価されず、特許をめぐる裁判で疲弊して人生を終えている。イノベーションを妨げる規制・既得権益・特許・保守的な世論なども厄介。現代はイノベーションに溢れているようで、実は少なすぎるのかもしれない。2021/11/26

まいこ

20
「進化は万能である」の続編みたいな気持ちで読んだ。あらゆるテクノロジーの発明は、どれも変異と選択のプロセスで起こる連続的で緩やかなもので、まるで生物のよう。 既存のアイデアやテクノロジーが出会って組み合わさってシャッフルされ新しい組み合わせが生まれ累積的に進化していく、イノベーションとはアイデアやテクノロジーの結婚のようだ。だから孤立した集団や過疎地では生まれないし、参入障壁の高い環境や、規制が多かったり失敗に不寛容な環境では不利に。ヨーロッパは活動家が、日本では出る杭を打ち失敗を許さない文化がハンデ? 2021/05/30

Bartleby

14
前半はさまざまなイノベーションについて具体的に紹介。蒸気機関、ワクチン、電球、電子タバコ、コンテナ、飛行機、ヨーロッパ社会へのじゃがいもの導入など、どれもワクワクしながら読んだ。後半はイノベーション概論的な内容。どうも筆者はイノベーション万歳という考えらしく、イノベーションによる社会の刷新が良き物語として語られすぎている。たしかに分かるけど、「革新」を「革新」と認識するのは結果的に、であって、新しいものを警戒するというのも生物学的な生存戦略としては正しい戦略のひとつであるはず。だから、人間の(正しい)……2022/12/13

はふ

12
私たちは、美しく簡潔な物語が好きだ。世の名はある1人の天才的な閃きと発想により、変革させられたと考え、イノベーションを個人の物語として理解しようとする。その方が、理解し易く楽だからだ。 しかし、イノベーションとは、実に多くの人が絡み合いなされるもので、非常にゆっくりと時間をかけて徐々に変えられていくものである。 著者の前作の交換と専門化というテーマと似ているように、たった一人の存在によって世界が大きく変化する事は有り得ない。美しく簡潔な物語の裏には、泥臭く血と汗に塗れた物語が潜んでいるのである。2021/03/19

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