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内容説明
緊迫の下巻は、開戦・戦後篇!
今般の「譲位」にまで続く
天皇と国民の固い絆。
昭和天皇が生きた時代ほど、国民との絆が試された時はなかった。
まもなく迎える「新帝」との絆を、より確かなものとするために。
《壮年期は時代の波に翻弄され、軍部の暴走に悩み、後半生は先の大戦を十字架として背負い続けた。その生涯は、激動の一言ではとても言い尽くせない。ただ、昭和天皇は崩御の直前まで、国民と国家の将来を固く信じていた。》(本文より)
【第三部】平和のため君主はどう動いたか
第八章 泥沼の日中戦争
第九章 欧州の戦雲と三国同盟
第十章 開戦前夜
第十一章 太平洋の死闘
第十二章 占領下の戦い
第十三章 国民とともに
終章 永遠の昭和
《慣例上、天皇が御前会議で発言することはない。しかし、この日は違った。……
よもの海 みなはらからと 思ふ世に
なと波風の たちさわくらむ
日露戦争の開始直前に明治天皇がつくった、平和を祈る御製である。立憲君主として、政府と統帥部の一致した決定をくつがえすことができない昭和天皇は、開戦回避の意思を、この和歌に込めたのだ。……
御前会議から庁舎に戻った陸相の東条英機が、大声を震わせた。
「聖慮は平和にあらせられるゾ」》(本文より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
N.T
4
下巻は日中戦争から昭和の終焉まで。太平洋戦争の戦況が比較的淡々と記述される中で特攻隊に関する部分のみ「散華」という表現(他では戦死)を使い美化したり、新憲法についてGHQからの押し付けという側面ばかりを強調したりと、上巻と打って変わって著者(出版社)の主義主張が前面に出ている。 学術書じゃないから見解が偏るのは仕方ないが、もう少し昭和天皇に関する記述を充実させて欲しかった。2017/10/13
Ohe Hiroyuki
3
下巻では、日華事変から昭和の終わり(崩御)までが描かれる。▼本書では、マスコミと政治の関係、軍部の内紛ともいえる様相が描かれる。今も昔も政治は大変難儀である。▼本書での一貫したモチーフは、昭和天皇は立憲君主であることにある。立憲君主とは何かは難しいが、昭和天皇がお生まれになった頃から我が国には憲法が存在したこと、皇太子時代の欧州訪問などは昭和天皇ご自身の振る舞いに影響を与えられたのかもしれない。▼政治を追っているとなかなか見えない昭和天皇の振る舞いが『昭和天皇実録』から描かれており、大いに参考になった 2024/12/20
ゆーみん
1
昭和天皇実録からの引用中心と言うよりは、産経新聞の歴史観を押し付けるような印象を持つ内容だったように思う。小生は歴史に対する独自のスタンスを持つということは不毛だと思っているし、それよりも客観的な事実を追及していくことの方が大事だと思う。結局、日本にとっての立憲君主とはどういうことだったのか。良く分からないまま、本書が終了してしまった。残念。2017/10/18
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