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内容説明
江戸の片隅、ワケあり者の吹き溜まり〈極楽長屋〉に住まう牢人・堤鯛之進は、包丁の磨屋を営む者なり。鍛錬された身体は長屋でも秘かな人気だ。ただ、そのむさ苦しい見かけとは裏腹に、料理の腕はピカイチ──。
目立たぬように生活をしていた鯛之進は、ある日、母子を狙う辻斬り事件に巻き込まれる。母親の命を救うことはできなったが、危機一髪で助けた男の子を長屋へ連れ帰った。しかし、男の子は惨殺を目撃したショックから記憶喪失となっていたため、鯛之進は仕方なく子供を引き取り、「親子」のような生活を始める。長屋の仲間に助けられながら、楽しくも奇妙な<ふたり暮らし>のなか、事件の真相を追う鯛之進のもとに、ある報せが届いたのだった……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
23
江戸グルメ本。続き(これで完結かな?)前編よりもシンプルでありながら、手の込んだ美味しそうな料理がいっぱいで腹減りそうだわ、笑。鯉太郎がずっと鯛之進と一緒にいればいいのにね。長屋の皆が良い人でストレスフリーで読了。2021/10/23
しましまこ
20
雪鍋に鯛づくしに味噌漬豆腐。どれもキラキラ輝いてるよ、日本酒持って来て~。鯉太郎の事件は一蝶姐さん流石です、まだ続きますよね。2021/02/27
JACK
16
☆ 極楽長屋に住み、刃物研ぎを仕事にする堤鯛之進が料理の腕を揮う江戸の人情物。描き込まれた劇画ですが、登場人物がみんな魅力的で、物語がとても優しく切なく爽快感もあって引き込まれます。読んでいて気持ちの良い素敵な作品。崗田屋愉一先生の作品はどれもみんなに読んで欲しい激推し作品です。2021/04/01
小紫
16
素朴な食材がこんなにも美味しそうになるとは、と読んでいて涎が出そうでした(苦笑)。鯉ちゃんの身の上に何が起きたかも謎の口入れ屋さんの助力で明らかになりましたし、大団円でしょうか(それにしても、名前が暁さん、とは、あのキョウさん?!)。この巻で終わりだとしたら寂しい限りですわ〜。鯛さんの飲み比べでの戦利品を、長屋のみんなで食べている姿がとても温かくて楽しそうで、私もお相伴に預かりたいものです。再読必至!2021/03/31
ブラフ
9
【完結】終わってしまった…発刊ペース遅くても、もっと続いても全然良いんだけど。相変わらず料理はどれも美味しそう。特に、鯛の沢庵と混ぜての押し寿司や大衆居酒屋での味噌豆腐、揚げ麩のあんかけ丼など、もうお腹が鳴る鳴る(≧▽≦) 物語自体も面白かったので、完結はちょっと残念。2022/01/24