文春文庫<br> 静おばあちゃんと要介護探偵

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文春文庫
静おばあちゃんと要介護探偵

  • 著者名:中山七里【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 文藝春秋(2021/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167916398

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内容説明

介護、投資詐欺、外国人労働者問題……。
「情念よりも論理」の元判事と、「走り出したら止まらない」創業社長の名(迷?)コンビが難事件をズバッと解決!

「静おばあちゃん」こと高遠寺静は、日本で20人目の女性裁判官で、八十歳となった今も信望が厚く、孫で大学生の円(まどか)と様々な事件を解決してきた。
今回、静おばあちゃんとコンビを組むのは「要介護探偵」こと香月玄太郎。
不動産会社「香月地所」を一代で築き上げた玄太郎は、名古屋では「立志伝中の人物」と言われ、口が悪いがみんなから慕われてる
(第8回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作の『さよならドビュッシー』や、『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』に登場)。
静と玄太郎の老老コンビが5つの事件に挑む。

【第1話 二人で探偵を】大学構内でオブジェが爆発、その中から遺体が発見。
【第2話 鳩の中の猫】老人たちを騙していた投資アドバイザーを懲らしめるため、静おばあちゃんと玄太郎おじいちゃんが立ち上がる。
【第3話 邪悪の家】静おばあちゃんが、認知症の父親が徘徊して悩んでいるという男性の相談に乗ったところ…。
【第4話 菅田荘の怪事件】静おばあちゃんの同級生が、一酸化炭素中毒で死亡。事故なのか、他殺なのか。それとも自殺なのか。
【第5話 白昼の悪童】超高層ビルから鉄骨が落下事故して、玄太郎おじいちゃんが……。

解説・瀧井朝世

※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

68
元判事である高遠寺静と、経済界の名士である香月玄太郎。 事件に偶然居合わせたため、お互いの存在を知り合い事件を解いていくハメに。 玄太郎は乗り気だが、静は嫌々という関係性が、お互いの性格を顕著に表している。 解決の際に判事らしい物言いで犯人を諭すように叱りつけるが、玄太郎は力任せの部分を見せながらというのもらしい。 特に最後の5話。 玄太郎のやりたい放題な解決の仕方にスカッとさせる。 だから法を重んじる静とは全く息が合わないのが面白い。2021/11/10

sin

64
初登場で明かされた静おばあちゃんの正体を容認してしまうと殺人事件の推理など成り立たないが幸い本作では孫に寄り添う以前の彼女が描かれているのでひとまず安心して読める。静おばあちゃんVS要介護探偵…性善説をモットーに肯定的に裁こうとする彼女と、弱さを指弾し強くあることに善を説く彼、社会が弱者を擁護する姿勢は法に基づいて正しいが強さを願う躾を否定的に捉える昨今の風潮は如何なものか?それにしても矍鑠とした二人のやり取りににやつく顔をマスクで隠せて良かったと考えていたら「いよっ、大岡裁き」声をあげて笑ってしまった。2021/02/16

再び読書

54
どちらもほぼ主人公を食っていた二人が名脇役として登場していたのが、主人公として昇格していた。その上で二人がコラボするという期待してしまう作品。結果はまあまあです。面白かったが、平均点とも言える。玄太郎じいさんは絶好調ですが、警察はないがしろでやてられないでしょうね!続編も期待します2021/11/15

ぽろん

43
お馴染みの静おばあちゃんと玄太郎さんが、タッグを組んで悪に立ち向かう?!はっちゃけた玄太郎さんを静さんが諫めつつ、事件を解明していく様が楽しかったです。2021/03/11

fwhd8325

40
シリーズ2作目です。この二人は無骨なところが好きです。2024/03/30

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