内容説明
汗と涙と歯ぎしりのサラリーマン奮闘小説!
「俺は<異物>だ、負けてたまるか!」――学もない、金もない、失うものは何もない。試されるのは生きる力だ!
戦後の動乱期、横浜のドヤ街で当たり屋稼業をして暮らす「テン」こと小柴俊太は、幼馴染の麻生と偶然再会した縁で、料亭の下足番として雇われる。
ある日、麻生の上司でムーンヒルホテルの次期社長・月岡光隆に見出され、彼の運転手を務めることになる。やがて月岡の会社に就職した俊太は、学歴はないものの、独創的なアイデアと度胸で次々に実績を挙げ、異例の出世をしていく。
さらに麻生のアイデアで結婚式事業を成功させた俊太は、寛司と共に、月岡に招かれる。そこで持ちかけられた新たなビジネスとは……!?
企業小説の旗手・楡周平が会社に蔓延る「男の嫉妬」の恐ろしさを描ききる。
※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
278
豊臣秀吉の立身出世譚をビジネス小説のフォーマットで、という試みだろうか。帯の宣伝文句で「男の嫉妬を描く」とか、内容に触れるのはやめて欲しい。下足番からの成り上がりなど、もろに秀吉オマージュであり、そうなると、月岡が信長で、明智は誰か?嫌が上にも想像がつく。少し大袈裟なくらいに、取り組みに対しての成果が出てみるみる頭角を表していくテンの姿は、娯楽小説として丁度いい案配で、読んでいて爽快感が得られる。たしかに、現実世界でこんな後輩がいたら、複雑な心境になりそうだ。嫉妬が膨れ上がる下地が整ったところで下巻へ。2021/04/27
Fondsaule
17
★★★★☆ 上巻は野球場を作るのをどうするかって所まで。 下足番から始まるし、月岡なんて信長そのものだし、 現代版の太閤記だ。 羽柴が小柴、猿が貂になってる訳だ。2022/09/15
shoko
13
こうゆうワクワク系、しばらく読んでいなかったので、元気が出る。2023/02/05
terukravitz
6
★★★★☆2021/02/10
hiyu
5
戦後の動乱期、当たり屋稼業をして暮らす小柴俊太の立身出世が中心。後半部分は結構あっけなく進む印象はあるが、月岡との出会いやその後の邁進ぶりはあまりにも眩しすぎるようにも思える。それが人の目をくらませることになるのだろうか。2021/06/09
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