内容説明
日本を軍国ファシズムへとみちびいた昭和維新は、歴史を歪めた長州人によるテロリズム至上主義から始まっている。幕末の志士と昭和の青年将校の共通点とは。なぜ無謀な戦争をはじめ、一貫性のない戦略を策定し、愚かな戦術を繰り返したのか。それは天皇原理主義者による天皇の政治利用と、政官財の癒着の構図にある。その真相を明らかにするとともに、現代までつながる日本の問題点を浮き彫りにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
64
図書館本。 著者の長州嫌いがひしひしと伝わってくる作品。後は司馬遼太郎嫌いも…。長州のさらに先には水戸の大日本史なるものも諸悪の根源にあるのだとか…?吉田松陰も大日本史も高校日本史で丸暗記しただけなので詳しく調べる必要がありますね。 2023/08/11
ara
4
五・一五事件、二・二六事件の昭和維新及び明治維新について背景を含めいて詳述されている。 著者は司馬史観を徹底批判している。2024/07/10
iceman
3
昭和初期のテロ(5.15 226事件)の構造は明治維新から引き継がれていた。本文の内容もそうでしたが終章 ご本人とご両親のエピソードはとても興味深い話でした。2021/04/05
Go Extreme
3
三島由紀夫自決と「昭和元禄」「昭和維新」とは何か:「天誅組」の亡霊 英雄となったテロ実行犯 逆賊となった二・二六事件の将校たち 暴走する関東軍:無責任な事件収拾と陸軍の政治介入 満州事変 豹変する新聞メディア 神性天皇の時代:幕末勤皇論の発生 「天下の副将軍」水戸黄門の愚かしさ 昭和維新に登場した吉田松陰 ビジョンなき倒幕クーデター 天皇機関説の抹殺 象徴天皇の時代:「二度と過ちは繰り返しません」 誰が天皇を引っ張り出したのか 家康の不覚 生き続ける「長州型」政治 一兵卒の戦と母の教え―隷属国家の未来2021/03/21
くらーく
3
二つの維新だって。明治と昭和。そう言えば、平成維新って言うのもあったなあ。道州制だっけ? 著者の言うことには結構同調する。考え方が近いかも。 前々から江戸から明治への移行は、モヤモヤとして分からなかったのよね。江戸城無血開城と言いながらも、前後の鳥羽・伏見の戦い、上野の彰義隊の戦い、会津攻めなど、結構血が流れているし。どうして戦う必要があったのかねえ。あと、尊王攘夷ね。言っている事とやっていることが真逆で。これは、太平洋戦争も同じでね。自存自衛と言ってあんな結果ね。まあ、過去は過去だから。2021/03/05
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