市民的自由主義の復権 - シュミットからルーマンへ

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市民的自由主義の復権 - シュミットからルーマンへ

  • 著者名:小山裕
  • 価格 ¥4,950(本体¥4,500)
  • 勁草書房(2021/02発売)
  • ポイント 45pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326602858

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内容説明

ルーマンが「近代社会は機能分化社会である」と言うとき、〈機能分化していない近代社会〉として想定していたものは〈全体主義〉であった。シュミットによって批判され、一度は葬り去られた市民的自由主義をルーマンはどのようにたどりなおし、継承したのか。〈全体主義〉と〈機能分化〉の対抗関係から浮かび上がる近代社会のあり方。

目次

はじめに

序章 市民的自由主義をめぐる攻防
 0-1 市民社会と市民的なるもの
 0-2 カール・シュミットと市民的自由主義
 0-3 実証主義批判の系譜

第1章 市民的自由主義と社会の科学
 1-1 自由主義的法治国家の概念
 1-2 自由主義的社会学の構想
 1-3 社会学と議会制

第2章 市民的自由主義の社会学的転換
 2-1 社会学の概念
 2-2 社会的分化の概念の含意
 2-3 分化した公共体の概念

第3章 啓蒙批判と構造の概念
 3-1 コミュニケイションと自由主義的自由
 3-2 社会学的啓蒙の背景
 3-3 社会学的啓蒙

第4章 市民的自由主義の再解釈
 4-1 公共性の意義転換
 4-2 公共体の概念
 4-3 機能分化社会の原像

第5章 リベラル・デモクラシーのシステム理論
 5-1 社会理論における政治
 5-2 コードの概念
 5-3 オートポイエーシスとデモクラシーの概念

終章 結びに代えて
   1社会的システム理論の政治思想的基礎
   2機能分化とリベラル・デモクラシー
   3世界社会の概念
   4主権国家体制と機能分化
   5社会構造の再解釈としての社会学史
   6近代市民社会の史的基盤の解明

あとがき
参考文献
索引

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