技術と所得分配のマクロ経済学

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技術と所得分配のマクロ経済学

  • 著者名:大住康之
  • 価格 ¥5,170(本体¥4,700)
  • 勁草書房(2021/02発売)
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  • ISBN:9784326504121

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内容説明

近年、日本を含む先進国共通の現象として経済の低成長と並んで所得不平等の拡大が指摘されるようになり、程度の差こそあれ個々人間、労働間、資本間、資本と労働間等、様々な格差が社会問題になってきているのは周知の通りである。本書では主に労働間と労働と資本間の所得格差を解明すべく、生産技術に焦点が当てられた考察がなされる。

目次

はしがき

序論 本書の目的と概要
 1.はじめに―問題の所在と目的
 2.本書の構成と概要

補論 生産関数と代替弾力性,2 段階CES 型生産関数

第1部 労働制度と分配

第1章 熟練格差と効率的交渉―未熟練労働市場を考慮して
 1.はじめに
 2.モデル
 3.需要ショックのマクロ経済的帰結
 4.留保賃金の含意
 5.結論
 数学注

第2章 資本・熟練補完,労働制度および雇用・賃金不平等
 1.はじめに
 2.基本モデル
 3.限界生産力原理による帰結
 4.効率的交渉モデル―労使交渉の追加による帰結
 5.結論
 数学注

第3章 スキルの決定と効率賃金,および賃金格差
 1.はじめに
 2.モデル
 3.比較静学分析
 4.結論
 
第2部 生産技術と分配

第4章 熟練偏向的技術と賃金不平等の生産関数分析
 1.はじめに
 2.モデル
 3.熟練技術と賃金不平等
 4.結論

第5章 生産関数の分離可能性と労働分配率―3 要素のケース
 1.はじめに
 2.モデル
 3.生産関数と所得分配
 4.結論

第6章 資本・熟練補完,労働移動と労働分配率
 1.はじめに
 2.モデル
 3.資本・熟練補完と労働分配率の変化
 4.結論
 補論 他の生産関数の下での労働移動と労働分配率

第7章 資本・熟練補完と労働分配率の中期マクロ分析
 1.はじめに
 2.モデル
 3.中期均衡における比較静学分析
 4.結論
 数学注
 付記:労働1 変数の場合
 
第3部 集計代替弾力性と成長,分配

第8章 資本・熟練補完,労働移動,集計代替弾力性
 1.はじめに
 2.モデル
 3.資本・熟練補完と集計代替弾力性
 4.結論

第9章 資本・熟練補完,所得分配および経済成長
 1.はじめに
 2.モデル
 3.安定性分析
 4.結論

第10章 構造変化と集計代替弾力性
 1.はじめに
 2.モデル
 3.分析
 4.結論

第11章 サービス部門の相対的拡大とマクロ代替弾力性
 1.はじめに
 2.モデル
 3.集計代替弾力性
 4.需要の所得弾力性と集計代替弾力性
 5.結論

参考文献
初出論文一覧
人名索引
事項索引

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