押井守のニッポン人って誰だ!?

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押井守のニッポン人って誰だ!?

  • ISBN:9784065214701

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内容説明

新型コロナを巡る対応には、“日本人の日本人っぽさ”がよく表れている。
それは、日本人の長所でもあり、弱点でもあり、ゆえに日本人の本質といえるのではないか――。
「コメ」「コトバ」「仏教」「ペリー」「マッカーサー」、そして「新型コロナ騒動」……。

歴史の潮流のなかから、日本人がどのように生き、そしてどこへ向かおうとしているのかを鬼才監督・押井守が独自の視点で語り尽くした、自由で過激でオモシロすぎる<日本人論>。

「日本」なのか「ニッポン」なのか、どっちなんだろう……いえ、どっちが正しいとかそういう問題でなく、「日本」と書くことと「ニッポン」と口にすることの間には、いったいどんな気分の違いがあるのだろうか、とも考えます。
そのときの気分に合わせて「日本」とも「ニッポン」とも使い分ける、そういう日本人てのは何なのさ、とも考えます。(中略)あくまでお気楽な読み物として「日本および日本人」について語る本を目指してみました。そういう意味では、「日本および日本人」についての本格的な思索の入門篇の、そのまた入門篇として読んでいただければ幸いです。 ――まえがきより

カバーイラスト/湯浅政明

※本電子版は、紙版とはコンテンツが一部異なります。掲載されていないページ、記事、写真があります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

29
意外と真面目な日本人論、というのが最初の印象。押井守の本なのだから、サブカルと絡めた論考を展開していくのかと思いきや、稲作が始まった古代から外国の文化を取り入れては編集を繰り返してきただとか、日本国憲法を基軸に戦後を解読したり、なんだか真っ当なのだ。とは言え、そこから語られる解釈は、例えば「日本は近代国家じゃないし、市民さえいない」や、SNSと民主主義は「人類には使いこなせないツール」と言ってみたりと、いかにもな押井節が展開されるのでひと安心。そして、映画『攻殻機動隊』と神道の関係性を(つづく)2021/04/20

ひさか

10
コロナ禍の2020年3月〜7月に行われた渡辺麻紀さんとの対談をまとめ、2020年10月講談社から刊行。押井さんのニッポン人論。例によってユニークな考えがポンポン出てくる。小松さんの日本沈没に出てくる政界の黒幕の名セリフ「何もせんほうがええ」がニッポン人の拠り所であると説く押井さんが面白い。コロナ禍を考察するところもあり、示唆にとんだユニークな論考が楽しい。渡辺さんと織りなす、ボケとツッコミが絶妙で、うまい編集だなぁと感心しました。2020/12/25

ユーキ

5
のんきに何にもせんほうがええなんて言えるのは、どこかでだれかが命はってるからにすぎなくて、それが分からない押井さんも結局平和ボケしてるだけなんだよね2021/02/10

なつのおすすめあにめ

4
(オリンピックに向けて企画されたけど、コロナの影響で大きく方向転換させられたらしい)押井守による日本人論(の入門編の入門編)。こんな状況だからこそ、日本と日本人とは何か?を、少しは考えるのもいいかもしれないですね。2021/06/04

いな

4
押井守監督によるニッポン人論。日本は近代国家ではない、何かあればお上がどうにかしてくれるのを待つ、結局は「なにもせんほうがええ」という、滅びることさえも受け入れる死生観をもった独特の民族である日本人。日本人の本質をついているような感じがする。2021/02/03

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