集団的自衛権はなぜ違憲なのか

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集団的自衛権はなぜ違憲なのか

  • 著者名:木村草太【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 晶文社(2019/06発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794968203

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内容説明

明らかに憲法違反であるにもかかわらず、強引な手法で安全保障法案が国会を通過しようとしている。政権が暴走し、合理的な議論が困難になっているいまこそ、憲法の原則論が重要となる。80年代生まれの若き憲法学者がその専門知をもとに、安倍政権が進めようとしている安保法制、集団的自衛権行使に対して行う根源的な批判の書。
哲学者・國分功一郎氏との対話
「哲学と憲法学で読み解く民主主義と立憲主義」も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keiトモニ

38
“昔の偉い哲学者だかが「驚きの無い読書はただの睡眠薬か精神安定剤である」…読みながら「だからなんだよ、退屈だなあ」と思う読書が苦手”とか。ご自分でそう言ってて睡眠薬より強力な睡眠導入剤もどきの「だからどうした…退屈そのもの」の本を書いてりゃ世話ないか。まあ兎に角、面前に脅威があるのに座して死を待つ憲法でいいのかねえ。一発やられてからでは個別も集団もないでしょうに。國分功一郎の反知性主義、アホというのはあんたじゃないの?ンで憲法草案を作ったGHQのメンバーが、君らはまだあれを使っているのか、と言ってるとか。2017/11/04

Koning

35
人相で損してるよなーというカバーの印象はさておき、表題の説明は第I章で語られている。確かにその通り。で、雑多な媒体に掲載された物をまとめた体裁なので、残りは確かに重要なことを語ってはいるけれど、まぁ結論が欲しい人は最初のところでOK。でも全体として面白いので読んでおいて損はないですね。2015/10/29

そり

21
世間の空気に流される。付和雷同。そういうのは良くないとなんとなく知っている。でも関心をむけなければ、気づかず流されてしまっている。▼憲法のことだけでいえば、与党はちょっとややこしい。集団的自衛権は限定して行使できると示すが、それは個別的自衛権の範囲と被っていたり。なんのために憲法を変えたいかも明確じゃない。そして、選挙になって経済を前面におしてきた。あんまり誠実とは思えない。誠実さより実行力ということもあるかもしれない。それでも、それは本当にあるのか。きちんとした意見に耳を傾けてみたいと思う。2016/07/01

たまきら

19
与党が選んだ学者ですらも「違憲です」と言ってるのに法案が通り気づけば「ちょっと待って、なんか変じゃない?」と公の場で聞くだけで「左翼はお呼びじゃないんだよ!」と言われて「エエッ私って左翼なの?」と驚く世の中になってしまいました。質問もできないのかよ?嫌気がさしてヨーロッパで活動しているジャーナリストさんに「よっ大本営はお元気かね?」とお粗末なオリンピックや知事やらでいじられつつ、思うんです。この国には冷静なディベートができる場がないなって。面白かったけどネッシーの比喩は逆にわかりにくかったかなあ。2016/05/20

kaka

17
個別的自衛権の範囲を超えた集団的自衛権の行使は違憲。日本が集団的自衛権を行使できるという解釈は、解釈の限界の中にはない。憲法73条で内閣の権限は「行政」「外交」などに限られ、他国の主権を制圧する「軍事」は規定されていないので違憲。 「改憲が自己目的化する理由」の章が恐ろしかった。 私たちがきちんと憲法を理解して、監視を続けることが大事だと思った。個別自衛権と集団自衛権の違いがわからない人、結構いるんじゃないかな…2016/08/18

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