宇宙を回す天使、月を飛び回る怪人 世界があこがれた空の地図

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宇宙を回す天使、月を飛び回る怪人 世界があこがれた空の地図

  • ISBN:9784863134638

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内容説明

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天空を描くために生まれた、突拍子もない空想と努力の物語。世界でシリーズ累計42万部の人気シリーズ!

美しく奇抜な発想があふれる地図、それは天空を描いた地図だ。神話と観測に基づいた発見が描きこまれ、驚天動地の事実を伝えることもあれば、新たな迷信を生み出すこともある。

天動説をはじめ、古代のUFO目撃談、雲上の海への根強い信仰、月面の怪物など、現代から見ると風変りな説が一世を風靡すると思えば、不断の努力で続けられた観測結果が定説をひっくり返しもする。博物館やコレクターが所蔵する数々の美しい図版とともに、古美術コレクターの著者が、これまでに見たことのないような空の世界を縦横無尽に語る。

星図、観測機、絵画、古文書などの美しい図版で旅する天文学の歴史。

目次

はじめに

古代の空
先史時代の天文学/古代バビロニア/古代中国の天文観測/古代エジプトの天文学/古代ギリシャ/天球説の登場/プトレマイオスの宇宙論/ジャイナ教の宇宙観

中世の空
イスラム天文学の台頭/アストロラーベの発明/イスラム天文学がヨーロッパに広まる/ヨーロッパの天文学/天文学の新時代/天上の海/宇宙をこの手に:ぜんまい仕掛けと印刷技術/天文現象:その1/メソアメリカ

科学の空
コペルニクスが起こした革命/ティコ・ブラーエ/ヨハネス・ケプラー/ガリレオ・ガリレイ/デカルトの渦動説/月の地図を作ったヨハネス・ヘヴェリウス/ニュートンの物理学/ハレー彗星

近代の空
ウィリアム・ハーシェルとカロリン・ハーシェル/小惑星の名付け親/ジョン・ハーシェルと月の生命体/海王星の発見/まぼろしの惑星ヴァルカン/分光法と宇宙物理学の幕開け/天文現象:その2/パーシヴァル・ローウェルが火星の生命を探る/惑星Xの探索と冥王星の発見/星の分類で活躍したピッカリングの女性チーム/新たな宇宙像:アインシュタイン、ルメートル、ハッブル/20世紀の画期的大発見と未来

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベル@bell-zou

26
3週間で55/256ページまでしか進めなくて、んー、きっと今じゃないんだなぁ…ということで図書館へ一旦返却。長い休みのときに改めてまたゆっくり(。・・。)2021/02/27

16
紀元前ドイツの暦に使われためっちゃ長い金ぴかの帽子やちうごくの甲骨文字で描かれた月蝕の記録。天球図や星図が曼荼羅のような描かれ方をしてるものが多くて、やっぱり考えることは一緒なんだなあって。ハッブル望遠鏡がとらえた星が生まれるところを写した「創造の柱」はやっぱりすごい。写真多めで、どれを見ても夢いっぱいで楽しかった。2022/12/04

にく18

9
図書館本。古代から現代までの天文学を解説。オールカラーで美しい絵や図や写真でため息が出ちゃう。欧州だけじゃなく、中東やインドや中国の天体図なども載っていてそこがいい。古代の人々が考えた星々の世界も、現代に判明した宇宙の果ても、共通しているのは人間の可能性。想像力には限界がないんだね。元素のいくつかが天体観測で発見されたとは。ヘリウムガスを集めて圧縮していったらミニ太陽が出来るのかしら。夢を見たっていいじゃない。2020/11/21

Fumitaka

6
最初は古代の天球図などから始まり、やがて加速度的に宇宙の解像度が上がる現代まで、人間の宇宙イメージがいかに変遷してきたかを扱う。想像力が天文学者の最終目標にとって「一番大切な道具」だった(p. 14)というのは一定程度事実でしょう。そして天文学を陰で支えて来た女性の存在にも言及される。こういった存在が「陰」に置かれてきたこともそれはそれで人類史における事実である。あと中世の大学では「自由学科」に文法、修辞、論理のほかに幾何、算術、音楽、そして天文学が含まれた(p. 88)というのは活字で初めて見た。2024/06/02

氷菓子

6
古代や中世の天文学は、観測される事が合理的に説明できてかつ、その地で信仰される宗教と矛盾しないものでなければならなかった。ガリレオなどの苦悩を思うと宗教による天文学の遅れは悪でしかないと思っていたけれど、本書に乗せられた数々の美しい絵図や、アストロラーべと呼ばれるイスラム教の礼拝の時間やメッカの方角を知る円盤状の芸術的なまでの計算機など、宗教が存在したからこそ発展したものもある。現在は科学者と芸術家は全く異なる分野だけど、昔は両者の境界はなかったのではないかという気がした。2021/02/28

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