集英社学芸単行本<br> 約束の地 大統領回顧録1 下

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集英社学芸単行本
約束の地 大統領回顧録1 下

  • ISBN:9784087861341

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内容説明

北米で発売初日89万部! 空前の売れ行きを達成したベストセラー
信念に燃え、あらゆる難局に全力で立ち向かった日々が再現される

政界の駆け引き、根回し、裏切り。厳しい現実と直面しながら
何とか自分の思いを法案として実現させようとするが……

アメリカ中からの期待を背負い、世界から注目されてスタートしたオバマ政権だが、政治の世界は厳しかった。「オバマのだす法案は全てつぶし、任期を前半の4年で終わらせる」ことに使命感を持ったミッチー・マコーネル共和党幹部はあらゆる法案にNOをつきつけてきた。
何とか票を取り込み画期的な法案を通過させても、その意義が国民に伝わらず、メディアは自分に否定的な記事を流し続け、就任直後の圧倒的な人気は、急速に衰えていく。

外交デビュー後は「世界のリーダー」として各国の首脳との会談が始まる。老獪で利己的なトップたちに翻弄される一方、ドイツのアンゲラ・メルケルには深い共感を覚え、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフとは、国同士の複雑な利害関係を超えて本音のやり取りが実現する。

メキシコ湾原油流出事故、数々の障害を乗り越え通過させた医療保険法案(オバマケア)、アフガニスタン増派など、難局が続く。そんな中、ノーベル平和賞を受賞。スウェーデンでの授賞式と晩餐会の後、宿泊したホテルの外にはろうそくをもった人々が集まっていた。平和賞受賞者に称賛の意を示す恒例の光景だった。「私は、揺れ動くろうそくの灯りのなかに、ほかのものを見ていた。……世界じゅうの人々の魂だった。カンダハルの駐屯地に詰める米兵、娘に字の読み方を教えるイランの母親、来るべきデモに向けて勇気を奮い起こすロシアの民主化運動家――今より暮らしがよくなるという希望を諦めない人たち。どれだけ危険や困難があっても、自分には果たすべき役割があると信じて疑わないすべての人たちの魂だ」

市井の人々の誠実さ、純粋な思いに、かつての自分の姿を重ね、複雑にからみ合う政治の中で信念を失わないように、自分を奮い立たせる日々。やがて、大統領就任時から決意が揺るがなかったオサマ・ビン・ラディン暗殺計画が具体的になる……。
(原題「A Promised Land」)

目次

第4部 グッド・ファイト
第5部 今ある世界
第6部 苦境
第7部 綱渡り
謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

225
上・下巻、1100頁弱完読しました。大統領回顧録Ⅰ としては、大統領選から第一期まで、クライマックスにオサマ・ビンラディンの暗殺が来ました。当時の世界情勢も踏まえ、読み応えのある内容です。極東の小国日本に関してほとんど触れられていないのが残念ですが・・・ 今回、初めて大統領回顧録を読みましたが、こういう内容であれば、PartⅡも読みたいと思いますし、近い将来発売されるであろう両極端な内容のトランプ前大統領の回顧録も読んでみたい。 http://gakugei.shueisha.co.jp/obama/2021/04/07

アキ

87
下巻では2009年大統領に就任し、いきなり住宅ローンのサブプライム問題への対応から医療保険制度法案オバマケアと環境問題法案を議会に通そうと昼夜を問わず折衝し、更に外交デビューで様々な首脳との交流やオバマの目を通したアメリカの立ち位置の捉え方が興味深い。有名なプラハでの演説後、ハヴェル元大統領の言葉「人々があなたに寄せた大きな期待はあなたを苦しめるものでもあります。なぜなら、彼らはまた失望もしやすいからです」が示唆的。でもあくまで噂ですけど、この本の契約が約68億円というのは儲けすぎではないでしょうか?2021/03/24

よしたけ

51
BP原油流出事故からビンラディン殺害計画まで(任期1期目後半で本書終了)。各国首脳印象(尊厳ある天皇皇后、機械的に喋る胡錦濤、親近感抱いたメドベージェフ、お喋り野郎サルコジ等)や苦悩(トランプによる出生地問題で政治邪魔される、政策実行してもテロリスト殺害ほど国民支持得られず等)、機密作戦裏側など濃密。他方、魅力溢れるオバマ氏の姿が最も印象深い。家族との時間犠牲に苦悩しつつ娘成長を微笑ましく見守る姿や、ユーモアを飛ばし合う情景など(エジプト神官壁画を見て秘書官が「耳の長さ大統領そっくり」)こんな友達欲しい。2022/04/08

Kiyoshi Utsugi

39
下巻は ・グッドファイト ・今ある世界 ・苦境 ・綱渡り ロンドンで開催されたG20に出席するところから、オサマ・ビン・ラディンの殺害計画を実行するところまでを描いてます。 下巻の山場は、ノーベル平和賞を受賞したところと、オサマ・ビン・ラディンの殺害計画を成功させたところになります。 2011年5月2日に実施された「ネプチューン・スピア作戦」の話は、結果を知ってるんですがそれでも面白いです。最後の「〈ジェロニモ〉特定…ジェロニモEKIA」という現地司令官のマクレイヴンの声が届くシーンは感動しました。2021/09/25

Hiroo Shimoda

13
色々な裏話以上に、家族とのエピソードが面白い。2021/10/09

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