内容説明
政官財の20億円襖絵事件を暴く検事・香車勇人(かしゃ・はやと)――国税庁に届いた1通の告発文書。絵画売買に絡む、不動産会社の脱税容疑だ。マルサが動き、特捜部が注目した。会社幹部がバブルの裏金で掴まされた20億円の襖絵には、政官財を結ぶ巧妙な罠が仕組まれていた。助教授から検事に転じた香車勇人(かしゃ・はやと)が、東京と京都・祇園を繋ぐアリバイを崩し、金の流れを追い、事件の核心に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiyu
5
随分前の話だが、巨悪の存在はさておき、幾重にも翻弄される官僚の問題点というか、妙な切なさを感じるものであった。どうすれば官僚がその矜持を維持しつつ、その能力を最大限に発揮できるのだろうか。もちろん官僚のみに求めてもいけないのだが。2022/07/28
ゆずマフィン
3
また,一気に読んでしまいました.すこし前の作品なので官公庁の名称が古いですが,それでもおそらく仕事,慣例,人間関係などはちっとも変化していないと思います.フィクションの部分と事実の部分が,はっきりわかったら,と思います.本来ならば「日本」のために政治家,官僚であるはずの人たちが,私利私欲み目がくらみ、国民のことがお留守になっているのでは国が良くなるはずがありませんもの.同時に,国民もマスコミの言葉をそのまま飲み込まずきちんとした正確な知識を持つことの必要性も感じています2010/08/30
kazoukato
0
世の中には、こんなことが、実際に起こっているのでしょう。よく観察させていました。2016/08/14
kazoukato
0
様々な情報満載でした。2016/08/09
ゼロワン
0
最後はスパッと解決。気持ちいいね〜。2013/08/16