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内容説明
梶尾真治の傑作小説を、鶴田謙二が満を持してコミカライズ。コミック版『エマノン』シリーズ第２作目。地球上に生命が発生してから現在まで、進化の過程のなかで、30億年の記憶をすべて引き継ぎ持っている少女エマノン。彼女が旅を続けているのは、特別な目的があるのではなく、何かに呼ばれるような衝動を感じるからだ。人の住まなくなった島へ渡り、人里離れた山奥へ赴く。それは、結果として、絶滅しそうな種を存続させることになったり、逆に最期を見届けることもある。地球に生命が生まれてから現在までの記憶を持ち続ける彼女に課せられたものは、何なのか？ そして、地球に生命が誕生して以来の記憶を受け継がせるため、必ず一人の娘を生んできた彼女であったが、あるとき男女の双生児が生まれて……。『さすらいエマノン』フルカラー版64ページ分を完全収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
45
梶尾真治×鶴田謙二による”エマノン”第二弾。何度でも読み返したい。この「さすらい」を読み終わった直後に、前の「おもいで」ももう一度読んだ。こちらを読んだ後だと、少し説明的な場面が多いのが分かる。でもそれは必要条件だから仕様が無い。”エマノン”にはストーリーとかは無いのだと思う。ただ単にエマノンという存在の謎を本当に徐々に、ちょっとした人間の触れ合いを見せながら、明かしてゆく―そういう作品。だから風景とか間合いを描くのが神掛かっている鶴田さんにはぴったり。続きも描いてくれるのかなあ。原作読んじゃおうかなあ。2013/10/22
mt.gucti
27
遂に手に入れた！続を先に見ているので、この話が続かないことはわかっているけれど、鶴田さんの絵を、しかもカラーでこれだけ読めただけで満足感に溢れてしまう。そんな希少価値の有るコミックです。(笑)(*^.^*)。2015/04/01
kochi
18
地球に生命が誕生して進化をとげてきた30数億年の全ての記憶を持ち、ひたすら旅を続ける少女エマノン。本書は時の女神に魅入られた梶尾真治の創造による擬人化されたガイアのような少女を二次元に固定した鶴田譲二によるコミック。もはや、少女エマノンは、どちらの創作なのか区別がつかないぐらい。そしてこの作品の危険なところは、実にうまそうにタバコを吸うところ。悪癖が蘇る^^;2013/08/25
ぐうぐう
15
鶴田謙二が描く『エマノン』は、言葉ではなく、表情で、しぐさで、情景で、物語を綴る。だから、読んでいると、まさしくエマノンがいた、あの時代に、空間に、佇んでいる錯覚に陥るのだ。代々記憶を受け継ぎながら、時間をたゆたうエマノンと、同じようにたゆたう読書が、心地よく、そしてせつなく、胸を震わす。2012/04/17
exsoy
13
30億で初のイレギュラーってすご。2012/08/18
