内容説明
大陸の東半分を占める大帝国・尤(ゆう)。建国の祖・陶淵紫は紫がかった瞳をもつ美丈夫だったが、暗殺され非業の死を遂げる。
寵姫・劉昭儀は来世で淵紫に巡り会い、彼を護る力を得るため、神仙に自らの命を供物として捧げた。
――それから二百年後、尤の都・賀陽。
秘書省少監の一人娘・白花珠は、女ながら剣技に秀で、軍人として活躍している。
実は彼女は劉昭儀の生まれ変わり。前世の記憶を持ち、物心ついた頃から淵紫の姿を探し求めていた。
ある日、式典の警護に立った花珠は、若き皇帝・陶紫英を目にする。忘れ得ぬ愛しい人・淵紫と同じ、紫がかった彼の瞳に運命を感じる花珠。
式典の途中、何者かが紫英に矢を射かける! 彼女は身を挺してこれを守り、皇太后に能力を買われて皇帝の警護係として仕えることに。
しかし、宮廷内には彼の存在を疎む家臣たちがいるのか、紫英は頻繁に命を狙われ――。
陰謀渦巻く宮廷で、花珠は無事に皇帝を守り通すことができるのか? ロマンあふれる傑作中華ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
62
とても好きな雰囲気!ラノベらしからぬ堅めの地の文がとても好みで読みやすかったです。非業の死を遂げた大家・淵紫を今度こそ護る為に劉昭義から生まれ変わった花珠。今の大家・紫英が本当に生まれ変わりなのか?という謎に後宮の陰謀が絡まり合っていく。花珠の周りを固める俊熙、春衣などがとても良いキャラ。正直、淵紫の轉生人はあの人だと思ってた。笑 ちょっと大人な雰囲気も後宮モノらしくて良き。この世界観、キャラ達、1巻だけで見られなくなるのは忍びない!今後の主人公2人の関係性がどう進んで行くのか、国はどうなるのか読みたい。2021/07/12
よっち
36
暗殺され非業の死を遂げた尤皇帝・陶淵紫。来世で再び巡り会い、護る力を得るため神仙に自らの命を供物として捧げた寵姫・劉昭儀が、二百年後に白花珠として生まれ変わる中華風ファンタジー。淵紫と同じ瞳を持つ若き皇帝・陶紫英の危機を救い、身の回りで不穏な事件が続く彼の警護係として仕える花珠。今回は意外にも脳筋の武官ヒロインが主人公でしたけど、淵紫とはまるで違う紫英に振り回され、事件が続いて真犯人が誰か疑心悪鬼に陥りがちな状況の中、劉昭儀でなく花珠として紫英と向き合うようになってゆく結末にはぐっと来るものがありました。2021/01/22
虚と紅羽
24
生まれ変わっても貴方を愛している。 中華転生ファンタジーとか、なにそれすごい好き。前世の強い想いで転生を果たし、愛したその人の魂を持つ人を守る。すごく好みな設定。 ただ、展開が読めただけに花珠の真っ直ぐすぎる思考での空回りに読むのが疲れた。良く言えば真っ直ぐすぎる、悪く言えば脳筋。因果の糸が見えるというチート能力持ちであるにも関わらず見てほしいところで見てくれない。誰に命狙われているかも分からない状況なんだから、お願いだから全員疑っていってくれ。迂闊に転生者だとか名乗っちゃダメでしょ。2021/02/28
よっしー
21
う~ん、可もなく不可もなくといった感じでした。花珠が前世の大家を思う気持ちをもって転生したのは分かるのですが…それを覚えてない側からすると良い気持ちはしないだろうなと思ってしまいました。信頼していたのに、自分を見てくれるのではなく、自分を通して過去の誰かを思っている。それは寂しいものがありますね。2022/03/18
ううち
15
中華の転生ファンタジー。 元皇后だった脳筋の武官というヒロインに、前世の記憶のない皇帝。こっちは覚えているのに相手は全く記憶がないというのはヤキモキしますが、前世がどうであろうと今は今、自分は自分というしっかりとした考えを持っているのはさすが皇帝の器ですな。 生まれ変わりの轉世人が何人もいて、この国家は呪われているのだろうか…。2022/03/05
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