内容説明
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紛争地を中心に取材活動をする著者がシリアでの体験を中心に綴るノンフィクション。紛争地取材を始めてからの大けがやシリアでの取材、大切なシリア人の友人を失った経験などを描き、なぜ戦場の取材を続けるのか、そこにはどんな悲劇や理不尽があるのか――筆者ならではの目線で描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
33
『ペリリュー楽園のゲルニカ』の武田一義が描く表紙や挿絵等が気になり手にとった一冊。内紛が続くシリアの戦場を取材したジャーナリスト桜木武史のノンフィクションモノ。読書中、以前テロリストに拉致されて捕虜になり政府交渉の恩恵もあり開放された日本人ジャーナリストが、帰国後また戦場に行こうとしたエピソードを思い出した(確か、国からの出国許可が降りず)。著者から受けた戦場ジャーナリストの印象は、戦地へ赴くのは本人の使命感。ラスト付近、トルコへ避難したシリア難民の「報道よりも支援を!」というセリフが特に刺さった。2021/05/09
たまきら
32
父親が新聞記者だった自分は、報道に携わる人たちを尊敬しています。今年のノーベル平和賞が報道関係者に与えられたことは、本当に納得がいきました。ただ、感情を書き綴る文章は報道ではなく、エッセイだとも感じます。もちろんこの著者の署名記事を読んだことがないのでなんとも言えませんが、彼の立ち位置が良くわからず、読みながら混乱しました。マンガがとても上手にまとめてあり、シリアの現状のややこしさがわかる図がありがたかったです。同時にアレッポのキャットマンの活動の素晴らしさに改めて感じ入りました。2021/10/26
kana
19
緊張しながら一気に読んだ。ページを捲る手が止まらなかった。止めてしまったら駄目だと反射的に身体が動いた。それぞれが自分の立場から闘っている。こんなに優しい人がどうして、どうしてと、苦しくなる。ニュースで報じられる犠牲者数だけでは分からないことをジャーナリストの武田さんは伝えてくれた。2021/03/14
こぺたろう
11
読了。「ペリリュー 」著者による漫画かと勝手に思っていましたが、文字主体の本でした。とは言え、文章は平易で読みやすい。内容は軽いものではないですが、幅広い方に読んでもらえるように仕立てられているように感じました。2023/11/18
La Principita
4
若年層にも読み易くシリア内戦に従軍した経験を描く。少し前に読んだ「膠着するシリア」では、米国、ロシア、トルコなどが駆け引きをする様が描かれていたのに対し、こちらは市民の側から語られる。著者が敢えてへなちょこぶりを晒すことで、内戦への目線を身近に感じる。爆撃の中でお茶を振る舞ってくれる店主、攻撃に晒されながらも登校する子ども達。さらに描かれるのは戦闘員や反政府テロリストではなく、ハーリド、ファラズダックという個々のシリア人の姿である。彼らにとってファラズダックの死がムダではなかったという日が来るのだろうか2023/03/11




