内容説明
“転生者”――五年前、レッドガルドと呼ばれる大陸に突如現れ侵攻を始めた不死の者達。
人々の遺体を乗っ取り蘇る彼らによって、レッドガルドには今日も戦火の粉が舞う。
その地において、殺された娘の遺体を取り戻すため、転生者を狩り続ける男がいた。
彼の名はディル・スティールリンク。ディルは旅の最中、一人の少年、シド・ファロンを転生者の手から救う。
旅に同行することとなったシドは、自らの命を燃やし、民衆の戦意をも焚きつけるディルの背中に憧れるようになり――。
これは運命に抗い続ける男達の、戦いの物語。
不撓不屈の超神話級バトルファンタジー、ここに開幕！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
五年前、レッドガルド大陸に突如現れ侵攻を始めた不死の者達「転生者」。人々の遺体を乗っ取り蘇る彼らから殺された娘の遺体を取り戻すため、転生者を狩り続けるディルたちのバトルファンタジー。旅の最中で少年シドを転生者の手から救い連れて帰ったティド。身体を替えて何度でも蘇る転生者相手に分の悪い戦いを続ける彼らの、自ら身体を張り、民衆を鼓舞して繰り広げる熱い戦いぶりは、転生者の謎も明かされ、周囲も感化されていって盛り上がりましたけど、終わらない戦いというのは何ともしんどそうですね...ここからどうなるのか続巻に期待。2021/01/23
のれん
18
異界人の侵略戦争に抗う古代世界の戦士たちを描く。作者が『イーリアス』風叙事詩文体にしているとのことだが、それなら詩を考えて欲しかった。演劇的なこぶしの効いた台詞や名乗りが多数あったので尚更。 ゲーム感覚の近未来技術の敵に血の通う戦士が挑むコンセプトは良いが、主役側の古代戦士視点に似合わない現代風単語が地の文に登場するのが腑に落ちない。せっかくの古代の英雄譚の雰囲気が崩れてしまう。 また一番の問題点として前振りがまったくなく、前と繋がってないシーンや設定が突然登場するので読みにくい。作者だけ分かって（続く）2021/01/26
真白優樹
10
レッドガルドと呼ばれる大陸に突如現れた、人の遺体を乗っ取る「転生者」と呼ばれる者達を相手に、一人の男が抗い続ける物語。―――抗い続けろ、憧れた新たな希望を未来へ続く為に。 まるで演劇のように人々を鼓舞し、自らもまた限界に近い身体を引きずりながらも必死に戦う。 大いなる絶望を前に煤けた背が似合う男達が必死に抗う物語であり、幾多の命散る抵抗の先、英雄を越える新世代が生まれる、正しく叙述的で一大ファンタジーと言わんばかりの、枠組みの大きい面白さが光る物語である。戦いの先の行方とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/01/26
ささきち
8
古代ギリシアの叙事詩をライトノベルに落とし込みたい！というはじまりらしく叙事詩は読んだ事ないけどこんな感じになるかもな〜と言われて納得な内容でしたかね。レッドガルドという大陸に突如現れた「転生者」現住民を襲い殺しその死体を使って新しい転生者を受肉しまた戦火を広げていく侵略者、未来のためとか言っているが言っている奴らは全員元犯罪者だからゲームや快楽で人を殺し転生者は殺しても別の肉体に乗り移るだけでまた出張ってきたりと本当にウザくて殺しても湧いてくるから戦いが戦いじゃないんですわ。スキルという力を使い無双する2021/02/07
げいるさん(煩悩)
7
ハイパーかっこええ 読了3h 法外な理不尽に立ち向かう漢達のお話。ダークファンタジー×スプラッタ×リアリティ 今までになかった醜悪な世界観に圧倒されました。とても評価すべきと思ったのは戦闘シーン。！マークを使うことで、短文の連続性、素早さを表現し、さらに大きな熱を表してきました。あれは驚いた…それなのに細かいところまで戦闘描写は描かれ、漢達の熱く力強い戦いっぷりが存分に描かれていました。 もしかしたら内容が肌に合わない人がいるかもしれませんが、軍記物、ダークファンタジー好きにはぜひ読んで欲しい。2巻期待2021/01/26
