内容説明
『もう頬づえはつかない』の著者が描く家への幻想。幸せになる自慢の家――家をもつことは、幸せなことなのか? 『もう頬づえはつかない』の作者が、約30年経って描く、建築家庭小説集。家を建てたり、リフォームしたりするときに、家族が直面する願望、希望、断念などのドタバタには、考えるべき人間的問題が潜んでいる。新しい家族の心のかたち。<『家なんか建てなきゃよかった』改題作品>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ROOM 237
12
Kindleアンリミにて20年前の短編集。生まれてこの方ずっと都内暮らしで実家は隣家と50cm程度しか離れておらず、勝手に窓を開けられたりと都内で家を建てる事に腰が引ける。マジでギチギチに密集しとる。本書はそんなトラウマが蘇る暗い話ばかりで「家を建てると恨まれる」の殺し文句を筆頭に、隣家との境界線トラブル、空調が効かない吹き抜け、ホルムアルデヒドに相続と問題が山積みのオチもないバッドエンドで元気が無くなる本。固定資産税をうんと安くして空き家壊して回転率上げたら景気良くなると思うんだけどなあ。2023/07/18
てくてく
4
家を建てる、あるいは建売住宅を購入することにまつわるトラブルめいた話の短編集。電子書籍のタイトル買いで、てっきり家を建てることに関するこだわりについてだと思っていたので、ちょっと思っていたとは違う話でした。2023/08/06
きよきよ
3
マイホームを建てるということを主題にした短編集。 家を建てて後悔したこと、建てる過程での苦労などを 隣人や離婚した相手なども含めて書いている。 明るくテンポよく読める。 少し勉強になる要素もあるかも。 2014/08/18
せん
0
図書館で発見。背表紙を見た瞬間、手に取り立ち読み。結局借りました。ありそうな話しばかりで面白かったです。2014/07/29
tubaki
0
家は、家を建てることが目的なのか?その過程が大切なのか?建てた後の生活や人間関係などをより良くしたいのか?あとがきにて…著者が家作りは懲り懲りと思った4年後には、また家を建ててもいいかな、と思っている理由がちらり見える短篇集。2014/02/09