内容説明
※この電子書籍は合本版にも収録されます※
「作戦名は」源田はたずねた。
真田は死刑を求刑する酷薄な検事のような声で言った。
「〈贖罪〉作戦。実にこう、意味深な名前だろう」
陥落の危機に瀕する北米戦線を維持すべく、日本からバンクーバーへ向け支援船団が出航した。だが、凍れる北太平洋でUボートの襲撃が! 急造の日英協同対潜護衛戦隊〈タイフーン〉は〝眼下の敵〟から物資満載の大船団を守り切れるのか!?
そして、太平洋から〝海の狼〟の脅威を排除するため、日英米同盟はパナマ運河侵攻を決断、その名も〈贖罪〉作戦を発動する!! パナマ地峡にひしめく第三帝国装甲部隊、押し寄せる日英強襲上陸部隊……両軍の総力を挙げた決戦のときが迫る。戦記巨篇、いよいよクライマックスへ。
著者最大のシリーズを合本する愛蔵版。第三巻には本篇8「死戦の太平洋1」、本篇9「死戦の太平洋2」、本篇10「パナマ侵攻1」、本篇11「パナマ侵攻2」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
12
RSBCの戦争の、中盤の展開期をまとめたもの。偶然と新規戦術により北米で大勝利を得たナチスドイツの猛攻の中で、戦略的な立て直しを行った物語。北太平洋の苦闘とパナマ奪取作戦に至る歴史を、この4冊でまとめた佐藤大輔の手腕に栄光あれ。「我ら斃れども挫けず、挫けざれば失せることはなし」「あれはバグパイプの音だよ。少なくともドイツ人は、あんな楽器を使いはしない」──皮肉とシニカルなウィットの中にちりばめられた名言の数々。このシリーズは、ここで中断したんだねぇ。残念。2022/10/09
メロン
7
カナダ戦線への輸送船団と護衛する日英護衛艦隊。これを襲撃せんとすドイツ潜水戦隊の激闘と日米英枢軸によるパナマ上陸作戦直前までが描かれていている本書。その結末は...未完 どうしてだよおおおおおお分かっていた上で読んだが最高の場面、パナマ上陸戦その直前で筆を折られてしまった... 戦闘シーンは少ない代わりに日独で揺れる中南米諸国との外交やスターシステムで登場する佐藤大輔作品の面々。ウイットに富んだ英国的な表現もたまらない。これで佐藤大輔作品の代表作は読み尽くしてしまった。これからおれはどうすればいいの?2024/08/02
こぼこぼ
2
舞台はインド洋から太平洋へ。スターシステムによる他作品からの(ゲスト)出演も楽しい。これから,という処で(未完)の文字が悲しい。2022/05/01
もと
1
やっと読み終えたがここで未完は、残念。後の歴史も思わせ振りに語られているだけに。2023/03/18
天喰郎
1
息苦しくなる戦場の辛さ。バカバカしく愚かな人間の業。未来。大反攻の予感。そして……。続きを読みたかった。2021/04/13
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