内容説明
大学時代までラグビーをやっていた山中伸弥は、平尾誠二にずっと憧れ続けていた。ついに叶った対面。友情を温める二人を襲ったのが、平尾誠二のガンという悲劇だった。山中が平尾の闘病に寄り添っていたという事実は、生前はほとんど知られていなかった。本書は、その二人の出会いから死別までを追う、感動のノンフィクションである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
30
◎いい本でした。大人になってから友情を構築していけることはあまり無いように感じているだけに、御両者ともにすごい人物であることが伝わります。相互のリスペクトと人格なのだろうなと思いました。山中さんの別れの言葉は感極りました。平尾さんの「チームワークは個人が責任を果たすこと」という言葉も胸に迫りました。2021/10/24
Mark X Japan
6
いい大人になってからの親友が,病で早く亡くなったのは,言葉にならない思いがあるでしょう。二人の対談には,頷くことが多かったです。今更ですが,ご冥福を。☆:4.52021/02/18
せいや
2
「ラグビーボールが楕円形なのは、予測不可能な現実に向き合い、その理不尽さの中に面白味や希望を見出し、困難な状況を克服することの大切さを教えるため」 病気という理不尽な状況さえも受け入れ、山中教授の支えを受けながら前向きに生き抜いた平尾誠二の言葉だからこそ、より重みがある。2021/08/30
のっぷ
2
ビジネス書としても十分有用。繰り返して読みたい一冊。2021/06/15
マトリカリア
2
買ってから泣きそうですぐに読めず、コロナ自粛延長をきっかけに読んだ。鬱々した気分の時に涙しながら読了。 癌告知を「しゃぁあらへんわね」と受け入れ、戦ったかっこいい二人に感動した。2021/05/09