内容説明
この人は、お兄様であって、お兄様でない。 口枷をはめられ、吸血衝動に駆られる華族令嬢・可憐院閑音には兄が亡くなっていることはもうわかっていた。 だが。身体の奥から湧いてくる欲求に押し流されるように、西洋渡来のぱんつを脱いだ閑音は弥士郎の上に腰を落としていく。 違う。この人はお兄様じゃない。お兄様はもういない。いいえ、いいえ。この人はわたくしを助けてくれた。そんな優しい人は――きっとお兄様よ。「わたくしのオソソに、お兄様のたくましいおち×ぽを食べさせてくださいませ」 吸血鬼と化した華族令嬢を人間に戻すため、一人、鬼を斬ってきた少年・弥士郎は閑音の兄となり、始祖を倒す旅に出る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
11
太正時代を舞台に吸血鬼によって家族を惨殺された弥士郎が同じ境遇となった鬼化する華族令嬢の閑音とともに吸血鬼の始祖を討つ旅に出るファンタジー。弥士郎のことを自分をかばって亡くなった兄に重ねて慕う閑音が可愛らしく、吸血行為の代わりに情交に耽る姿はエロい。鬼たちとのバトルシーンは熱く、戦う度に強くなる二人の絆、そして重なる身体がさらに力をもたらすのが心地よい。閑音が持つ鬼の力とぱんつの関係が面白く、最後の最後までぱんつが重きをなす展開は愉快。仇敵との対決を経て二人が新たな旅立ちを迎えるラストは清々しかった。2020/12/20
えすてい
10
タイトル·表紙レイアウト·時代設定·主人公とヒロインの関係性·背景や「大道具」から一目で分かるように、明らかに今年度に企画されたに違いない。最愛の妹をHで元に戻す兄妹もの。近頃の美少女文庫としてク○ニがあるのは評価したい。そして著者のぱんつへのこだわりとぱんつ哲学は、単なる時流便乗だけでなく著者のオリジナリティを表している。美少女文庫なので、最後はハッピーエンドである。美少女文庫の一面である、その時のトレンドにコバンザメする「伝統」は、まだ失われていなかったとめ感じられた。2020/12/21
のれん
8
タイトルやら煽りやらでグイグイくるアダルトパロディ作品。 グレーな層だとこういうパロディはむしろ一ジャンルなのだが、設定や世界観だけでなく、列車という舞台や男女の関係性までパロディ(しかも微妙に外しながら)してくるのは中々凝ってる。 と、同時にオリジナリティとして出るのがぱんつ。この西洋の下履きとしてサラッと出てきた小道具が今作の人としての尊厳の象徴としてまで描かれる。 なぜこんなに真面目に歴然として事実のように描けるのか。正直笑いの方がででかかった。アダルト作品だからこそ生まれるものだ。2020/12/26
青橋由高信者
6
感想を大きく二つに絞ると、「やたらあの作品に似ているなぁ」と、「みかど先生どんだけパンツ好きなんですか」です。パロディ作品にもアイデンティティであるパンツを盛り込み、きちんと物語が成立するのは先生の実力なのだと感じました。パロディであるのを抜きにしても面白いと思いました。2020/12/20
しらかみちゃん
2
人と吸血鬼の境界線。まさかあれが最後に役に立つとは(棒)。あんだけ触れてたらそりゃ最後に役目を果たすだろうと思いましたよ。鬼滅の刃のノリで買いましたが、戦闘があるよりかは日常にR18が入るくらいがやはり好きですね。世間知らずの華族令嬢が知識を得ながら経験していく。まぐわる理由もちゃんとしていて普通に楽しめました。2021/01/09
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