コージーブックス 巡査さんを惑わす映画

著者名：リース・ボウエン/田辺千幸

原書房（2021/01発売）

• ISBN：9784562061129

内容説明

村の巡査のエヴァンは将来のことを悩んでいた。恋人のブロンウェンとのこと、仕事があまりにのんびりしていること……このままでいいのだろうか？　そんな折、上司に命じられたのは、村にやってくる撮影隊を手伝い周囲の交通整理をすること。村からほど近い湖に沈む飛行機を引き揚げるドキュメンタリー映像を撮るというのだ。どうにかカメラに写ろうとする村人たちをなだめるのに必死なエヴァンに試練が降りかかる。撮影隊のなかにブロンウェンの大学時代の友人と、元夫がいるというのだ！　悩み事ばかりが増えるなか撮影隊の間ですれ違いが起き始めた。そして撮影も大詰めというある日、プロデューサーが朝から出かけてなかなかホテルに戻らず……!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ジュール リブレ]

ウェールズの羊の村スランウェアを舞台に描かれるシリーズ。本作は第二次大戦の頃の事件を下敷きに。ドイツの戦闘機が湖底深く沈み、爆撃を避けた絵画の保存先に廃坑が選ばれ。そして現代のドキュメンタリーが今になって過去を掘り返す。隠されていた秘密は何か？静かな村は取り戻せるのか。

2021/03/13

[み]

さくさくと♪何となく読み続けてるシリーズ、不思議な魅力です。エヴァンさん、お仕事できるし、イイ人だし、なのに報われない感がなくなりませんね。戦争はヤですね。

2021/03/04

[たまきら]

一人ぐらしとかなんかいきなりの展開だなあ…と思ってたら先に6作目を読んでしまってたことに感想を描いていた時にようやく気づきました。あわてて5作目を取り寄せました。うんうん、おもしろ～い。第二次世界大戦時代に青春を迎えた苦々しい男性の手記が重いですが、後の仲間は相変わらずユカイユカイ。ウェールズのことってあまり詳しくなかったのでこのシリーズは面白いな。

2022/02/04

[rokoroko]

シリーズ５作目。ホンワカとしたコージーミステリ。でも戦争中ナショナルギャラリーの絵画が鉱山に隠されていたという史実が面白いし巡査さんの恋人が離婚した理由も今風だった

2022/01/29

[sugar&salt]

スランフェア村近くの湖に沈んでいる飛行機を引き揚げるドキュメンタリー映画を撮影しに来た１人が行方不明に。エヴァンは、近くの村の古い鉱山の中で亡くなっている彼を発見。容疑者の中にはブロンウェンの元夫がいたり、殺人事件の捜査もワトキンス警部補の相棒を女性刑事に取られたりと、精神的にきつい状況。でもベッツィがやらかしたり、牧師妻たちの小競り合いは平常運転(笑)

2022/01/08