内容説明
倒産・乗っとりの危機を救った参謀の大戦略とは何か、その全容を描いた歴史経済小説。危急存亡の事態をいかに打開したのか? ――巨額な借金と経営乗っとりの大ピンチを救った、野性あふれる参謀の戦略とは何か? その男・広瀬宰平は、住友の礎である別子銅山を守りぬくため、幕府を相手に、一歩も引けをとらぬかけひきを展開する。内にむかっては、膨大な金利支払いを解決するため、大胆な経営体制を敷く。危急存亡に対処した手腕を描く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらあらら
15
本棚から出てきた25年前の本。住友が銅山から始まったとは知るはずもなく。江戸末期から明治初期が詳細に描かれており、資料がしっかりしてたようだ。2015/04/06
ちゃこ
3
歴史経済小説。弘化2年(1845)〜明治27年(1894)。幕末から明治にかけて住友の経営危機を救った二人の役員、広瀬宰平[北脇新右衛門]と鷹藁源兵衛を描いた作品。別子銅山があったから今の住友グループがあるということを初めて知った。銅山経営や江戸幕府の出島貿易における銅山の重要性など、非常に興味深い内容でした。事実なのか創作なのかは分かりませんが、作品中に描かれる当時の住友の当主9〜12代の自堕落っぷりは酷い。2014/05/07