岩波少年文庫<br> トム・ソーヤーの冒険 上

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岩波少年文庫
トム・ソーヤーの冒険 上

  • ISBN:9784001140934

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内容説明

ミシシッピ川沿いの小さな村を舞台に,わんぱくな少年トムが浮浪児ハックを相棒に大活躍するゆかいな冒険物語.因習にとらわれがちな大人たちの思惑をよそに,自然の中で自由にのびのびと生きる子どもたちを描く少年文学の名作.

目次

もくじ┴1 トムのいたずら┴2 すばらしい塀塗り┴3 かわいい天使┴4 日曜学校┴5 くいつき虫┴6 ベッキーと友だちになる┴7 ダニ競走と仲たがい┴8 未来の勇敢な海賊┴9 墓地の惨劇┴10 犬の遠吠え┴11 良心の呵責┴12 おばさんのしろうと療法┴13 海賊団の出帆┴14 海賊のたのしいキャンプ┴15 トム、ひそかに家に帰る┴16 島のあらし┴17 死んでいた海賊、帰る┴さし絵 T・W・ウィリアムズ┴カバー絵 ノーマン・ロックウェル

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

56
〔再読〕マーク・トウェインは器用だ、コメディやSF、ミステリまで書いているとは驚く。冒険というタイトルではあるが、子供の頃の何にでも興味を持って探索しまくり、「時間を忘れて親に心配をかけたなぁ」という物語なのだ。だから少女だった読者には、いまいちピンとこない話もあるだろう。家族に不満があるとかではなく、少年は思ったら最後なのさ、兎に角実行あるのみと家を出て、秘密基地で過ごしたりするのは当たり前なのだ。子供の話をこんなに愉しく、しかも慣習や決まり事の大切さをしっかり描いていて、現代の子供達こそ読んで欲しい。2018/01/04

くみ

21
【第118回海外作品読書会】初めて読んだのは遥か昔、もう一回通しで読んでみたいと思ってた「トムソーヤの冒険」しかし、いやはや、記憶以上のトムの悪童ぶりにビックリ!でも頭いいし度胸もある。生まれつきの大将っぷりにどんどん引き込まれていきました。夜の墓場での殺人事件目撃、そこで良心の呵責に悩むトムに新たな魅力も感じました。そして解決しないまま次は湖の孤島に家出ですよ。3人の島でのはしゃぎっぷり、そしてホームシックになる下りにキュッとなります。最後は自分らの葬式の時に何気なく帰ってくるという演出で大円団!2018/09/29

nao1

18
《12/ガーディアン必読1000冊》この話が明治初期に書かれたことがすごい。日本に当時こんな子どもたちのための本格的な小説が生まれる土台はなかっただろうな。男の子はいたずらで乱暴だけどロマンチストで優しいところがあるんだよね。聖書や海賊やインディアン、蒸気船、ビー玉、こんなものに囲まれて冒険して大人に怒られてばかりいるけど、子供らしい誇りは大切にしているのがすごくいい。表紙はノーマンロックウェル。しっくいの仕上がり具合をさもありげに確認するトムのわざとらしい様子が伝わって面白い。2015/07/03

ryohjin

17
宮崎駿『本へのとびらー岩波少年文庫を語る』(岩波新書)からのつながりで読んでみました。読みはじめは子ども目線の翻訳文にとまどいましたが、次第に馴れて19世紀後半のアメリカの村の暮らしや子どもたちの心情を感じることができました。岩波少年文庫版の挿し絵もいい雰囲気です。ハックルベリー・フィンたちとの冒険譚で盛り上がったところで、次は下巻を読んでみたいと思います。2024/02/03

とんこ

15
再読。ストーリーも面白いけど、当時の子供の遊び方や、考えの違いの方が目を引かれる。迷信やたくましい遊び方、あとガムを回して噛むのは凄い。舞台は1840年代らしいので180年前と考えればそれくらい感覚も変わるか。2023/02/10

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