運命 文在寅自伝

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運命 文在寅自伝

  • 著者名:文在寅/矢野百合子
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 岩波書店(2020/12発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000222396

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内容説明

なぜ,金正恩と対話したのか.なぜ,朴槿恵大統領の弾劾・罷免ののち,新大統領に選ばれたのか.これから東アジア情勢はどうなるのか? ――その答えは,人間・文在寅の苦難の道のりの中にある.「問題児」から「人権弁護士」への足跡,そして運命を導いた故・盧武鉉大統領との歩みを綴る決定版自著.書き下ろし序文も収録.

目次

日本語版への序文┴序文 川の水となって再び出会うことを┴第1章 出会い┴その日の朝/最初の出会い/一緒に働く/先輩のように友人のように/人権弁護士の道へ/同志/情熱と原則/八七年六月,抗争する/「労働者大闘争」と盧弁護士の逮捕/盧弁護士を国会に送る/一人残る/東義大学事件と龍山事件/捏造スパイ事件/地域主義との闘い/二〇〇二年の感激┴第2章 人生┴父と母/貧しさ/問題児/大学,抵抗する/逮捕,そして母/妻との出会い/拘置所の生活/強制徴集/空挺部隊/司法試験の勉強/再び連行される/留置場で知った合格/弁護士の道へ┴第3章 同行┴青瓦台への同行/参与政府の組閣裏話/ソウル生活,青瓦台生活/金大中政権の北朝鮮送金問題/検察改革/国家情報院の改革/権力機関の改革/社会的な対立の管理/労働事件/米国に対する姿勢/苦渋の決断,イラク派兵/苦痛/大統領,再信任を問う/自由人/ヒマラヤ/カトマンズで知った弾劾/弾劾代理人/市民社会首席秘書官/大連立,大統領の苦悩/捜査指揮権の発動/司法改革の契機/過去事整理作業/「公捜処」と国家保安法/辞任/最後の秘書室長/韓米FTA/南北首脳会談/黄色い線を越えて/政治というもの/米国産牛肉の輸入問題/その年の冬/退任/青瓦台を離れる日/田舎の生活/農民盧武鉉/政治報復の暗雲/悲劇の始まり/恥辱の日┴第4章 運命┴喪主文在寅/彼を見送って/涙の海/小さな碑石,大きな心/国民の心を刻んだ追悼の敷石/彼が去った空白/再び弁護士に戻る/道を振り返って/「運命だ」┴解説 「運命」に導かれた「キャンドル大統領」 文在寅政権の歴史的位相 権容 (クォンヨンソク)┴文在寅関連年譜┴「就任の辞」 文在寅大統領就任の宣誓(二〇一七年五月一〇日)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドバーグ

7
波乱万丈の自伝で 次はどうなるんだろうと読み進めることができました。自ら関与した政治について、失敗を正直に記述していることに好感が持てました。また韓国では80年代でも国家権力によるねつ造 拷問があったとは 衝撃でした。韓国のことが わからんな と思う方、面白い本だという事を含め、推薦いたします。2019/02/02

がんぞ

5
北韓に祖父祖母の離散家族。室内で火炎瓶で複数焼殺したり警官を轢き殺したり過激な反“維新体制”学生運動、参加してたのでは「判事不採用」は当然。執行猶予がついて即日、懲罰的徴兵。パラシュート降下訓練と暴動鎮圧で事故も多い空挺隊。盧泰愚との法律事務所…。/盧泰愚が大統領になるまでとなったあとの愚行の弁明を長々。「南北首脳会談」『核を話し合いで除去する(米国が武力に言及しない)』は今となっては利敵行為/盧泰愚退任後、「検察と気脈を通じたマスコミの断罪と魔女狩りは耐え難いレベルに達していた」→同じことを朴槿恵に報復2018/12/12

jun

3
私が弁護士になったことを知った先輩弁護士から、「盧武鉉と文在寅に弁護士の原型を見る思い」として贈られた。弁護士になったら、待ち時間などに読書時間が取れるだろうと思っていたが大違いでやっと読了。一番に感じたのは、国によって統治機構が全く違うのだということ、そして、政治状況の違いからかもしれないが、韓国の民に比べ、日本の民はなんて微温的なんだろうということだった。日本は幸せなのだろうけれど、しかし、活力という点ではどうだろうか。最後に文の盧への思いに涙した。2018/12/27

mitsuya

2
今のこのご時世だからこそ、読んでみた。これだけ巷でおもにワルモノ扱いで話題になっている国・大統領なのに、この読書メーターで読まれている数があまりにも少ないことにびっくり。彼の考えている事、やってきたこと、少なくとも言い分はわかる。それと、彼らが進めようとしている司法改革、検察改革がどういうものなのか(あまりにも強すぎる力を持つ検察が、時の政権に都合の良いように使われてきたのを正そうとしている)わかる。どういう立場に立つにせよ、この本程度の予備知識は必要なんじゃないかしら。2019/10/25

まっさん

2
韓国の大統領がどういう人か、また韓国の最近の政治状況も知ることができました。彼の政策は対米関係重視であり、原発容認であり、徴兵制を条件付きながら支持しているほどです。日本で言えば自民党とさほど変わるところはないでしょう。しかしながら、その信頼感については全く別物と感じます。朴正煕大統領の頃は独裁政治なんて韓国は遅れてるな、なんて思っていたのですが、今や我が日本はとうの昔に追い越され、遠く引き離されてしまったようです。なぜそうなったのか?を考えるきっかけになると思います。韓国大嫌いの人にこそ読んでほしい。2019/02/24

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