城と隠物の戦国誌

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城と隠物の戦国誌

  • 著者名:藤木久志【著者】
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 朝日新聞出版(2020/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022599612

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内容説明

村に戦争が来た!城に逃げようか、山に籠もろうか?財産はどこに隠そうか、誰かに預けようか? 戦国時代、自力の時代に人々はどのようにして戦乱を避け、わが身と財産を守ったか? 城に逃込むために普段から城の維持に尽力したほか、大切な家畜や食料、書類などは寺社に預けたり、穴を掘って隠したり……。生き延びるための戦国の智恵に学ぶ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こまさん

3
必要により再読。刊行されてすぐ入手して以来だから、約8年ぶりか。戦国時代、戦争に追われる人々の習俗を丹念に検証した藤木朝日選書シリーズ。人々のリアルな状況を考えることが出来て今読んでも興味深い。2018/02/02

とし

1
「村の城」を提唱した藤木氏の著作は面白い。中世の戦時における庶民の危機管理というのが研究の共通のテーマで、この本は過去の著作に拠りながら、戦時の庶民が財産をいかにして兵の略奪から守っていたか、「隠物」、「預物」といった当時の慣行について紹介してくれる。 研究書の硬さはなく、語り口は随筆のように軽妙。当時の史料も現代語訳や意訳してくれていて読みやすいのだが、その内容は濃い。 中世を生きた人々の息吹を生き生きと想像できるのが愉しい。 2014/03/24

邑尾端子

1
戦国の城というとその城主たる大名や武将たちとの関係で語られることが多いが、本書は民衆と城の関係を読み解いていく主旨である。自力救済社会の民衆にとって「城」とはなんであったのか、城は必ずしも領主だけのものではなく、村のものであり民衆のものでもあった。城の普請や維持管理を日常的に請け負う村人たち、有事の際に城に籠る村人たち、財産の預け場所でもあった城、様々な視点で語られる城と民衆とのエピソードが面白い。2014/02/13

一城別郭

0
村人たちと城の関係を、中国やヨーロッパを参考にしながら考えてゆく。また、戦になった(なる)時、村人・町人は持ち物をどうしたか。戦を村人の視線で考えた一冊です。2011/01/14

ひろゆき

0
昨今の事情で、ゴールデンウイークを中心に私の地方の山城を歩いた。細かく調べればあるわあるわ小城たち。なぜこんなところにから、だれがどのように普請したのかなどの疑問ゆえの読書。避難場所としての城がしっくりくる。城とともにあった農民たちの生活を追想できた。2020/06/22

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