内容説明
才気ほとばしる言動で頭角を現した乱丸は、
織田家の出頭人のひとり惟任日向守光秀の裡に兆した翳りに気づいた。
光秀と暗躍するイエズス会の動向を、安土城下屈指の女郎屋を営む謎の女キリシタン・アンナに探らせるが、
彼女に思いをかけてもいた。
もとより信長への忠誠の絆とアンナへの思いは比べるべくものではなかったが、
運命の日の朝、乱丸は自らの存念を問われることになる……。
【目次】
第十六章 粛正
第十七章 武家の左義長
第十八章 予兆
第十九章 陰陽家の神
第二十章 箒掃剣
第二十一章 誅殺
第二十二章 覇者の送り火
第二十三章 赤い風花
第二十四章 那古野崩れ
第二十五章 帰郷
第二十六章 東海道遊覧
第二十七章 三職推認
第二十八章 嵐雲、迫る
第二十九章 日輪を食らう
第三十章 風、死す
解説 細谷正充
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しのぶ
2
上巻末に著者らによる特別対談「「格好いい男」を書きたい!」が収録されていたけれど、私が抱く「格好いい男」像というのはこういうことではないんだよな、と思いつつ読了。たぶんあの時代に安土城下や京洛で「森乱丸」を見かけても、ナルホド見目麗しい御仁である、とは思うだろうけど、「乱丸さまー!」とは絶対ならない。それは容姿が美麗であるかが第一義ではないからだけど、結局のところ「虎の威を借る狐」にしか見えなかったのが最大の敗因。そういえば、一般的な「蘭丸」ではなく「乱丸」とした理由も明かされないままだったな…2021/07/31
ごま麦茶
1
読み終わってやっと息をついた感。ふはぁ。ラストはわかっていても、どうなるんだろうかと読みました。明智の謀叛についてはハッキリ知りたかった気がするけど、そこはまだ史実もいろいろ考察されてるところなので濁されていたのかなぁと。長編上下巻だったので、読んだー!って感じはしたけどあんまり長く感じなかったです。信長の孤独、お乱との信頼関係がなんかもぅ…!2021/01/15
tako_machida
0
森乱丸のイメージがぴったり。ストーリー的に驚くところはないですが、読み応えがあり、面白かったです。2021/10/24
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