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内容説明
安芸の小豪族から身を起こし、一代で中国十カ国の大大名となった謀将・毛利元就。彼には、「毛利の両川」として彼の死後も毛利宗家を支え続けた二人の優れた息子があった。吉川元春と小早川隆景。とくに三男・小早川隆景は、長く元就の孫の輝元を補佐し、豊臣政権のなかで毛利家の地位を磐石なものに押し上げていった。本書は、豊臣秀吉も絶大な信頼を寄せた名将・小早川隆景の堂々たる活躍を描いた長編小説である。父・元就に従って戦塵に生きた青年武将時代から、羽柴秀吉の毛利攻めに冷静に対処、時勢を見誤らずに無事講和を結ぶ壮年期の隆景。やがて秀吉の知遇を得るや、四国攻め、九州攻め、文禄の役と戦功を重ねていく。そして晩年……秀吉の甥であり、のちに関ヶ原の寝返り劇の主役となる金吾中納言秀秋が毛利家の養子になる危険を察した隆景は、秀秋を自らの養子に願い出る苦渋の決断を下す。無私の心に徹し、自らの宿命に殉じた男のさわやかな生涯!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本道時文
7
文章が読みやすくてサクサク読めた。小早川隆景を称して作中には『円満具足の人』と書かれていていい言葉だと思った。2013/11/05
BIN
4
毛利の両川の一人、小早川隆景を描いた作品。小早川を継いだ頃から描かれており、毛利元就の遺訓に従い、毛利宗家のために行動した義人です。隆景の智謀ぶりはあまり目立たなかったという印象ですが、安国寺恵瓊が良く描かれており、秀吉に阿っているように見えても実は毛利のために行動しているんだというところが印象的でした。ラストも仲の悪い吉川広家とも手を結んでましたし、個人的には安国寺恵瓊ものとして満足しました。2015/07/29
葉紗
3
戦国時代、毛利両川の一翼として毛利家を支えた智将、小早川隆景の生涯を描いた小説です。早世した長兄との儚くも美しい関係、次兄との胸熱くなる協力関係、甥(長兄の忘れ形見)への心配性っぷり、父への畏怖といった家族関係はもちろん、家臣との熱い信頼関係も丁寧に描かれていました。結構漢文調混じりであり、講談っぽさを感じる歴史小説らしい書き口だと思います。最初なかなか衝撃的なシーンから始まるのが知謀に長けた隆景らしくて良かったです。2014/07/24
ゆみゆみ
3
隆景さん、やはり賢人でした。安国寺恵瓊がずいぶんと良い人に描かれていて今までのものとイメージがガラリと違いました。2013/05/06
ホームズ
3
毛利兄弟の中では1番有名な人ですね。この人よりもあまり出てこない兄弟たちの話が気になってしまうんですけどね(笑)
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