内容説明
シチリアマフィアのドンの息子ガルシアは、仲間の裏切りにより家族を皆殺しにされてしまう。祖母の生まれ育った国、日本へ――。その心には、燃えるような復讐への思いが滾っていた。日本の裏社会で類い希な戦闘能力を買われたガルシアは、山王寺組若頭・不破の暗殺を請け負う。が、不破もまた非道極まりない殺人マシーンだった……。凄絶なピカレスクロマン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★グラスハート★
72
2.0 シチリアを追われたガルシアが日本で金を稼ぐためにヤクザ同士と中国マフィアの争いの中で活躍する話。 いやしかし、マールボロやラークなどしつこいぐらいタバコの銘柄が書かれるんだけど、これは意味があるのだろうか。 終わったら、カスミはどうなるのかな?と思っていたんだけど、守の最後の言葉に意味があった!最後の最後までバタバタと展開があってよかったと思う。 続編も出ているようなので、読んでみようと思う。マイケルへ制裁をあたえるのかな?2018/04/23
Dai(ダイ)
20
作者のゴッドファーザーに対するオマージュだとか。マフィアものと言うより一昔前の西部劇日本版といった雰囲気だが。初期の頃の作品はもう少しハードボイルド色が強かったように思う。ヒット作品を連発し、筆力が練られたための、遊び心が出始めたのがこの辺りからなのか。リアリズムよりは、エンターテイメントとして読む分には十分楽しめた。主人公ガルシアのその後が気になるので、続編「聖殺人者」を続けて読むことにする。2013/08/31
ロッシーニ@めざせ正社員
11
仲間の裏切りに遭い、家族を皆殺しにされたイタリアマフィアは、復讐を誓い日本へ。その資金を得るため、あるヤクザの暗殺を請け負うが……。日本のヤクザや中国マフィアが入り混じってて面白いけど、復讐を忘れてるような気もしました。続編として「聖殺人者」があるようなので、そちらも読んでみようと思います。2012/11/22
そうたそ
9
★★★☆☆ 仲間に裏切られ家族を殺されたマフィアが復讐のために日本へ。金稼ぎのために極道の若頭の暗殺を請け負うことに――。著者の初期の傑作のひとつ。グロいがエロ度は他の"黒新堂"作品に比べると、どちらかというと抑えめなので、初心者にも薦めやすいかも。個人的に著者の作品で一番好きな「カリスマ」とは異なる硬派なノワール感があり、ぶっ飛んだクズたちが登場しがちな著者の作品では、趣が異なる作品のように思えた。かなり長いが、読みやすくいつもながら一気読み。2025/08/11
Masaaki Kaneda
5
先に続編の聖殺人者を読んでしまいやっと読めました ページ数もですが内容も濃厚でした2017/02/07
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