内容説明
地質、生物、物理学者らによるミスカトニック大学探検隊が、南極大陸に足を踏み入れた。彼らは禁断の書『ネクロノミコン』の記述と重なる、奇怪きわまる化石を発見する(表題作)。一九〇八年五月十四日、ピーズリー教授の身に異変が起きた。“大いなる種族”との精神の交換がなされたのだ(「時間からの影」)。闇の巨匠ラヴクラフトの神話群より傑作八篇を精選し、新たに訳出。あなたに、眠れぬ夜を約束する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
131
新潮文庫版ラブクラフト作品集第2弾です。南條竹則さんの訳で比較的長めの「狂気の山脈にて」「時間からの影」と「ダゴン」を含む8つの作品が収められています。創元文庫版に比べると南條さんの訳は読みやすいのですが若干怖さが薄れるのではないかという気がします。読み比べてみようと思います。2020/12/08
ehirano1
123
表題作について。「寝た子は起こすな」をラヴクリフトに書かせるとこんなにも壮大且つ、怪奇を味わえるという感じで満足感がありました。また、「漆黒の山脈」が上空から発見された時は、ラピュタで竜の巣が現れた時のBGMが私の中で鳴り響きました。2025/03/21
absinthe
123
クトゥルフ神話の短編集。『狂気の山脈』と『時間からの影』は中編?だが似た話を続けてしまった。編纂は気を付けた方が良かった。この年代は神や悪魔が最大の関心事ではなくなり、信仰の対象としての神や恐怖の対象としての悪魔は頂点の座を降りた。宇宙の巨大さ、自然の複雑さはそれまでの素朴な予想を大きく上回っていて、神の教えが答えを教えてくれる範囲がいかに狭かったか痛感した時代だった。キリスト教的悪魔も大宇宙的規模の深淵と比べると小物化してしまい、小説では宇宙的規模の恐怖を創設せざるを得なかった。2024/09/27
ゴンゾウ@新潮部
108
前作に引き続き読破するのに苦戦しました。漠然とした得体の知れない恐怖。想像力がないので頭に入ってきませんでした。【新潮文庫の100冊 2023】2023/07/20
ehirano1
86
「ダゴン」について。理解を超えた未知との遭遇が精神の崩壊をもたらした一例が恐怖文学をして描かれていたように思います。2025/08/24




